くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

エルネマンのカメラ

エルネマン社はエルノマックスレフレックスをハイエンドとして、
様々なアトム版カメラを製造していて、
ローエンドにはこんなカメラもありました。

CHMURA1.jpg
単玉にBと一速だけの簡易シャッターを組んだ、
クラップカメラ。
フォーカシング機能もない、
シンプルそのもののカメラだけれど、
パールやベス単同様侮れない写りをします。

CHMURA2.jpg
ご覧のように、
シートフィルムホルダーで撮影するようになっているのですが、
上部にある起倒式リアサイトを取り外せば、
エルマノックスで使ったロールフィルムホルダーが、
そのまま装着可能です。

CHMURA3.jpg
あまり難しいことを考えたくないときは、
こんなカメラでお散歩撮影するのもいいかもしれませんね。

因みに、
クラップカメラなので折り畳むとこんな感じ。
CHMURA4.jpg
可愛い・・・・。
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  1. 2012/12/10(月) 15:52:22|
  2. エルネマン
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エルマノックス その7

折角外観状態も良く、
機械も実用状態まで整備したのに、
ガラス感版やシートフィルムしか使えないのでは、
このカメラを十分に楽しむことが出来ません。
52×41mmという変形フォーマットなので、
ライカ版(34×24)では40%もカバーできず、
デジタルキットを導入するもなかなか難しいでしょう。
像の一部だけを使うのではちょっとね・・・・。

そこで、
このカメラをお持ちのお客さんは、
画像のようなロールフィルムホルダーをお使いになっています。
Ermanox15.jpg
ご覧のように、
ゼンザブロニカETR用ホルダーの改造品です。
引き蓋が使えないなど、
使用上の制約はありますが、
画面サイズで53×36mm、
本来の画像の約90%をカバーし、
既存のカウンター巻留め機構を利用して、
120フィルムで15カットの撮影が可能です。

再三挙げていますが、
エルマノックスとミニチュアクラップ、
エルノフレックスは、
シャッターが同一でフィルムゲートも、
ほぼ同一規格なので、
このホルダー一つを持っていれば、
それらカメラにも利用することが出来ます。

現実的には、
100mm/f2.0レンズを6×4.5に近いサイズで、
目測撮影するのは非常に難しいのですが、
そこはそれ道楽と割り切って、
シューティング感覚を楽しむのが、
この方法の醍醐味でしょう。

ホルダーは、
別売り販売しております。
御興味おありの方は、
お問い合わせ下さい。

Ermanox16.jpg
Ermanox17.jpg



  1. 2012/12/09(日) 11:10:39|
  2. エルネマン
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エルマノックス その6

そして完成写真。

Ermanox11.jpg
Ermanox12.jpg
Ermanox13.jpg

このカメラのポートレートでは、
レンズ部分を引き込んだ状態がよく使われていますが、
この画像状態が無限遠位置までレンズを出した、
本来のスタンバイ状態です。
ヘリコイドを利用した沈胴式なのです。

起倒式ファインダーは、
まるでガンサイトのようで挑発的。
背面に装着してあるのはピントグラス。
実にセンス良い形に纏めてあり、
このパーツの有無もカメラの価値を左右します。

機械の状態も相まって、
この個体はかなり水準の高い機体と言えます。
よかったねSさん。

  1. 2012/12/08(土) 23:53:30|
  2. エルネマン
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エルマノックス その5

幕・リボン・ギア・アーム・カム等々を、
組み込んだ状態。
Ermanox7.jpg
Ermanox9.jpg
初めてカバーを開けて、
機械を見たときはその複雑さに目眩がしたけれど、
今では全ての動きが解ります。
この機体は、トリガーパーツが過去に折れて、
丁寧に接いでありました。

最近は組み立て手順が解っているので、
さして時間はかかりませんが、
嘗ては二日三日かかることもありました。
全ての動きが非常に厳密な自由度の中に納められており、
ギア一齣でも本来の機能が発揮できません。
しかし、数個の歯車で構成された機械と違い、
厳密な動きの積み上げで規制された本機の構造は、
本来の形に納めれば綺麗な動きが決まります。
怖いのは、各部の摩耗による、
機械全体の微妙なバランスのズレですが、
幸い今回はそのような症状もなく、
殆ど一発で動きを出すことが出来ました。
会心の出来です。

このカメラのシャッターをきっていると、
その独特な感触についうっとりします。



  1. 2012/12/08(土) 09:13:41|
  2. エルネマン
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エルマノックス その4

洗浄・注油の済んだドラムに、
幕・リボンを組み付けるとこんな感じ。
Ermanox6.jpg

エルネマンのこのシャッターは、
非常に良くできていて、
幕やリボンの厚みで、
動きが敏感に変わってしまうようなことはありません。
古典カメラと言われる物の中には、
筐体とドラムとの間のクリアランスがタイトで、
組み方によっては走行中に幕の一部が接触し、
動きが狂ってしまうような物もあります。
そう言った機械の調整は、
非常に難しいのだけれど、
このカメラは構造を理解し、
コツを掴んで組めば、
あまり泣かされることはありません。

画像で幕の間に写っている、
スローガバナーのような物は、
まさしく緩速装置ですが、
スローシャッター用の物ではなく、
タイムに入れたときに、
幕の動きを遅らせ、
後幕をきちんと留められるようにするための物。
このカメラにスローシャッターはありません。
  1. 2012/12/07(金) 17:57:00|
  2. エルネマン
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