くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

カメラの資質 その1

今月は結局これまで1題もカメラを取り上げなかったけれど、
やっとこ材料が揃ってきたので、ぼちぼちカメラネタを再開しようと思う。

大学時代は写真部にいたので、モノクロ現像・焼き付け等の暗室作業は、
一通り出来るけれど、当時の機材はあれで、その後もなにで、
画としての写真は好きで沢山見たけれど、機材による画の違いには、
あまり関心が無く、ましてレンズの”味”については、未だに納得できる理解を、
させてもらっていない。
それでも、今年になって自分の整備したカメラで撮った写真が、
かなり先鋭な画になっていたので、
(かなーり)遅まきながらレンズに関心を向けるようになってきた。
そのきっかけになった写真の一部がこれ。




Mr,F
2月のカメラショウの祭、会場スタッフをf2開放・最短距離付近で撮ったもの。
UP画像では再現しきれないのが残念だが、
ピント面付近のディティール再現とそこから急速に進むぼけが素晴らしい。
このときの写真を見てから、50mm・F2レンズ付きカメラを、
いろいろ物色する事になった。

とは言え、この写真を何で撮ったか・・・・。
これだ!!!


Retina 2c
例によって、これでは判りませんね・・・・・・・・。
では、気を取り直して、もう一度・・・・・・・・。

yamato 3
一枚目の画像は、前蓋を閉じて上部構造を全く外した状態。
それに、距離計を載せると2枚目の画像になる。
物の本によると、1954年に発売されたこのカメラは、当時135US$したらしい。
単純に円換算すると48500円(当時は360円の固定相場)。
勿論、日本国内では法外な諸費用が乗っかっていくらで売られていたかは、
定かでないが少なくとも半年分ぐらいの給料を要したのでは無かろうか?
余談だが、後年鉄っちゃんの先輩が自分がリコーフレックスで撮った写真と、
金持ちの友人がこの系列のカメラで撮った写真とを比較して、
自分の写真の画質の哀れさに愕然としたという。

では、その正体は次回のお楽しみ。


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  1. 2007/06/29(金) 00:06:56|
  2. LS-RF
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HCB

これを読んでいる方は、すぐに書店に行って”Pen”を買おう!!

ニッケル・エルマー
”構図の天才”と呼ばれたアンリ・カルティエ・ブレッソンがたった500円で理解できる。
代表作として掲載された20点の作品を見ると、その天才ぶりを納得するのだが、
これらがもしもライカで撮られ紙面にあるように黒枠付きのノートリミングだとすると、
その手腕にただ脱帽するよりない。つまり、50mmエルマーで撮られただろう写真が、
もっと広角のレンズを使っているように見える。しかもSLRと異なり、パララックスの大きい
RFで完璧な構図が成立している・・・・。
そこで、これをネタに少しばかり突飛な考察を試みた。
一枚の写真を構成するのは、被写体とその構図なのだけど、被写体は単なる形ではなく
それぞれの背負う物語があり、そのストーリーを写しこむのが肖像写真を代表とする、
一般的な写真であるのに対して、ブレッソンの写真は先ず構図から組み立てられ
ているような気がする。それ故、マグナム同人のキャパに比べ、人やモノの”語り”が薄い。
しかし、彼の写真には何かしら想像を巡らす楽しみを感じさせるのが、単なる景色に終わらない
すばらしさだと思う。

ページをめくるうちに写真を撮りたくなってしまう。
  1. 2007/06/25(月) 01:42:58|
  2. magazin
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速報

この仕事はずーっと机に座りっぱなしなので、
その間ずーとFMを流しっぱなしにしている。文字通り朝から晩まで。
それも、チャンネル変えるのも面倒くさいのでJ-WAVE一辺倒。
本当だったら、ピスのTシャツを何枚ももらえるはずなのに(J-wave通なら判る)、
メールを送信する暇が無くてひたすらROM。

ところで、MON~FRI21:45からの15分番組で、来週カメラが取り上げられる。

tokyo-lav
28日には老舗のカメラ屋さんが電話インタビューに答えているので、
ご興味ある方はお聞きあれ。
  1. 2007/06/23(土) 00:07:53|
  2. Event
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ラピタと決別

今月に入ってまだ一度もカメラの分解画像を掲載していない・・・・。
そして今回も、カメラそのものと関係ないお題。
季刊創刊から月間昇格以来、毎号欠かさず購読していた雑誌の、
定期購読を今月号で止めた。
lapita
かれこれ10数年ずっと読み続けてきたが、さすがに近年は手詰まり感から、
迷走状態が感じられ、昨年編集部が一新されると、内容が全く変わってしまった。
つまり、広告の取りやすいカタログ雑誌になってしまったのね。
広告を取ると言うよりも、記事自体が広告化してしまって、全く読むところがない。
フルカラーで写真は美しく、連載を無くし全て読み切りなので、
小気味よいと言えなくもないが、小室の楽曲のようで中身を感じない。
勿論今の紙面を支持する方々はいるのだろうが、過去の紙面を支持する輩も、
大勢居るわけで、その憤懣としてこんな愚痴を書くことになる。
勝手に考察すると、嘗てのラピタは、そもそも部数に限界のある紙面だったと思う。
反面読者はコアで定着がよい。これに、いわゆる”R25”世代を少しづつ、
上乗せしていけばなんとかなったのではないかと残念。

つまるところ、現紙面の標榜する”大人像”に違和感を感じるわけで、
それを、ダーゲットセグメントとの可処分所得の隔たりと言いきってしまうと、
身も蓋もないが、少なくとも今月号付録を”大人の持ち物”と見なすような人物を、
センスのいい人とは思わない。
S-knife
S-knife
  1. 2007/06/19(火) 00:44:54|
  2. magazin
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骨董市での拾いモノ

前回骨董市を取り上げたので、今回はそこで手に入れた道具達をご紹介する。
まずはこれ。
フォーセップ
ご存じフォーセップ。 パーツ接着時の固定に使う。
つまり、歯科用・医療用器具が、何故か巡ってこういうところに出てくる。
その中でも、使用頻度の高いのがこれ。
スパチュラ
歯科技工用のスパチュラ。中古とは言え本職が使う業務用、
品質十分、使い心地満点。
中には、使用頻度が低くても以外に役に立つこんなモノもある。
歯科ペンチ
冷や汗の流れた方はご勘弁・・・。歯医者さんが虫歯を引っこ抜くペンチ。
虫歯をがっちり掴むのだから、ビスもナットもダボもしっかり銜える。
これが、ツァイスイコン・某135カメラのリバースボタンにぴったりなんだな。

歯科用機材としては例のドリルのハンドル(さすがに刃先はなかった)や、
ベルト式ドリルアーム一揃いがごろんと転がっていることもある。
(誰が買って、何に使うのか?)
何に使うかと言えば、歯科用だけでなく産婦人科用の器具も並んでいたりして、
店のオヤジは、”結構人気がある・・・”と怪しげに笑っていた・・・・絶句。

  1. 2007/06/18(月) 23:19:04|
  2. Tool & Material
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古民具骨董市

横浜駅から相鉄線で20数分の所に大和駅(相模大和とも言う)があって、
ここで毎月第三土曜日に、フリーマーケットが開かれている。

yamato 1
yamato 2

yamato 3

”古民具骨董市”と題するだけ合って、一般のフリマと違い、
出店業者は皆さん本職。結構あやしげーないい雰囲気を醸し出している。
顔見知りになって個人的にお話を聞くと、結構な名調子で、
お宝の故事来歴を語ってくれ、それが楽しくて冷やかしに行くのだが、
修理屋としての眼目は、商売道具の調達だったりする。
勿論、そのものズバリ中古カメラを扱っている店もあるが、
骨董屋さんは基本的にカメラは首尾範囲外らしく、まれな例を除けば、
どれも非常識に高い。カメラは高価なモノと言う観念が強いため、
レストアベースと完品との区別が付いていない。
ただし、良く探すと掘り出し物が無いわけでもなく、
今日もウルトロン付きビテッサの完品が2万2千円で売られていた。

修理屋としてここで探しているのは、上記の理由から、
カメラそのものよりも、作業のための道具なのだ。
とにかく、ありとあらゆる古道具が並ぶため、
中には売り手すら使い方の判らない器具もあり、
更にその中には、修理に利用できるモノ、或いは、
一般の小売店では絶対入手不可能で、修理には絶対必要な代物が、
ここに並んでいることがある。
ただし、業者の開店は午前6時頃(!!??)なので、
8時以前には体勢が決まっている。昼頃のこのこ出てきても、
大したモノは残っていないのでそのつもりで。



  1. 2007/06/17(日) 00:44:47|
  2. Event
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まあ気長にお付きあいください。
掲載内容に関わらず、
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