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くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

Pentacon Six 泥沼

昼日中からブログをだらだら更新しているのは・・・・・、
そうです、現実逃避です。
先日からいろいろあって作業がちっとも進まない。
最大の理由は後述するが、その次の理由はこのカメラ。

Pentacon6 1
東ドイツで作られていた120-66;FP-SLR。
レンズラインナップが魅力的で何より安いから、結構人気のあるカメラ。
120を使うエギザクタとでも位置づけると良いかもしれない。
しかーし、シャッター機構はかなりとほほほほ・・・・。(だから安いのさ・・・・)
前回紹介したエルネマンシャッターとは、有る意味対極を成す。
つまり、このカメラのシャッター機構は、エルネマンとは比べもにならないほど、
加工精度が低く材質が悪い。
一度分解してしまうと、決して元には戻らないから、シャッター機構の調整は、
全くサラから作り上げる技量が要求される。しかも、少しでも組間違えると、
簡単に変形したりネジ山がバカになったりする。地雷除去とか爆弾処理に、
近い作業かもしれない。
(死亡も怪我もあり得ないので、それをなさっている方々には失礼だろうが・・・)

P6 mecha1   P6 mecha2

P6 mecha3

左上が調速装置、右上が巻き上げ・レリース機構、そして、
下の画像は右と左をつなぐシーソー方のリンケージを表す。
特に、最後のシーソーは後幕のトリガーになっているので、非常に微妙。
それ以外にも、幕テンションを初めとして、雁木の当たり調整、
調速カムとの当たり調整などなど、調整点が多いため変更方法が天文学的・・。
幕取り付け位地と幕テンションだけしか調整方法のないライカが、
如何に優れたカメラであるかをしみじみと思い知る。
それにしても、こんなカメラを本当に量産していたのだろうか・・・・?
・・・・・私は疲れました・・・・・。




  1. 2007/10/04(木) 13:55:43|
  2. LS-SLR
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  4. | コメント:0

Ernoflexの機構

先日組み上げたエルノフレックスが不調で里帰りしてきた。
組み方は間違っていなかったのだけど、調整で思い違いをしていた。
その時取った画像を見ながら、カメラの中身を覚え書きにしておこうと思う。

ernoflex mecha1
この機構の特徴は、3軸のフォーカルプレーン(FP)シャッターなのだが、
ドラム(リール)も3本しかなく、先幕は幕とリボンとがループしていて、
一つのドラムで巻き上げ・巻き取りが行われていることだ。
(ライカは3軸でも巻き上げ側は同軸に2そろいのドラム・リールが入る。)
しかも、幕端の棹管と呼ばれる部分が特殊で、後幕が閉じた後、
先幕が後幕を掴み、次のチャージの時にそのまま引き上げられ、
セルフキャッピングがなされている。
従って、後幕テンションが低くその突っ込みが弱いと、十分にロックされず、
巻き上げの際ジャムする。
また、このロック機構はシャッターレリースのトリガーも兼ねているため、
レリースアームの調整が不十分だと、そこでもジャムが起こる。
以上、文字にすると複雑だが、実際の機構は非常に観測で合理的なので、
調整しながら見ているとなかなか楽しい。



ernoflex mecha3
非常に複雑に見えるが、機構を理解すると比較的簡単に動かすことが出来る。
カメラの悲しさは、時計と違ってシースルーが難しく、
スケルトンがあり得ないことだとも思う






  1. 2007/10/04(木) 13:10:59|
  2. FP
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秋のAJCC 終了

ばたばたしているうちにタイミングを外してしまったが、
先週の金曜日と日曜日に、松島や眼鏡店のギャラリーに行ってきた。
19世紀の古典カメラから最新はCanon7sまで、
いわゆるクラッシックカメラの写真を雑誌紙面ではなく、
プリントで見ることが出来た。
これは、私のような仕事をしている者にはとてもありがたい。
なぜなら、カメラを稼働状態にしても、なかなか試し撮りまではしないわけで、
折角なおしたカメラでどのような写真が撮れるかは、
お客さんしか知らないことが結構多いからだ。
また、仮に試し撮りしても、その時の写真の傾向が、
その個体の特徴ではなく一般的な傾向であるかどうかは、
有る程度の数の個体を比べてみないと判らない。

いろいろご苦労おありでしょうけれど、
是非今後とも続けていただきたい企画です。
ただ、展示作品の中には、レンズの傾向として判断付きにくい写真が、
幾つか有った。もう少し時間の余裕を持って出かけていったら、
会場の方にいろいろ伺えたのにと残念だ。
ともかく、ちょっと暗めでのスコパーの描写が素晴らしいのと、
デッケル・クセノン50/1.9が、かなりシャープだと言うことは判った。
  1. 2007/10/02(火) 23:11:59|
  2. Event
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まあ気長にお付きあいください。
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