くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

ぐるぐるぐるぐるNFD24/1.4

れいによって、業務上でぐるぐるぐるぐる・・・・・・・・。

例えば、ここに愛用のCanonNFD24/1.4があって、
普通ーに撮っていたらマウントがぐらぐらし始めたとします。
多分内部のネジがゆるんだのでしょう。
非常に高価なレンズなのであまり手を出したくないのだけれど、
撮影のためにどうしても急いで必要なので、
自分で調整することにします。

NFD24/14

マウント部分はこんな感じで、ビス3本外すと、NFD24/14 2

この状態に出来て、結局マウントがたつきはここで見えるビスのゆるみだった。
修理はここで終了、後は元に戻すだけ。
時間にすると5分ほどで終わってしまう。

しかーし、絞りの作動機構を理解していないと、
絶対に元には戻らない。
実際、元に戻すのに半日は費やした。

判っている修理をお客さんの前でやると、
あまりに簡単でぼったくりに思われてしまうのだけど、
それが出来るのはそれまでに沢山時間を使ったからなのだ。

更に言うと、あれこれ試行錯誤する内に、
むき出しになっている後ろ玉に、
傷が付くこともあるし、
経った3本しかないビスも、ごちゃごちゃしている内に足下に落ちて
それを探す内、また何か落として・・・地獄を見ることもある・・・・。
たったこれだけの作業でも、地雷原なのに、カメラ一個だと・・・・・・。

因果な商売です。


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  1. 2008/01/29(火) 00:46:44|
  2. FP-SLR
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モデルグラフィックス3月号

これだけ頻繁にブログ更新しているわけは・・・・、
そうです、現実逃避です・・・・。
思うように仕事が捗らないのね・・・・。

零戦21型付号(昨年末)はおまけに吊られて買ったけれど、
今回は巻頭特集に吊られて買いました。
MG0803

現在書店に並んでいるので、立ち読みをお勧めします。
20世紀前半の最強戦略兵器たる戦艦が、
5カ国の最終形態として1/700模型で再現されている。
非常にセンスの良い作り込みが成されていて、
他紙に掲載されている1/350モデルよりも、見応えある。
さらに、それぞれの艦に対する解説が秀逸。
その昔、小遣いに恵まれなかった私が、
友達がウォーターラインシリーズの艦艇模型を買うと、
作り終わった組み立て説明図を貰って読みふけっていたのを思い出す。
電話帳やパソコン雑誌のように分厚くなってしまった模型誌もあるが、
そのような雑誌は保管の便を考えているのか?
データベース機能はネットには対抗しようがないのだから、
雑誌の魅力は手に取って眺められる写真とそれを語る言葉だと思う。

戦略決戦兵器としての戦艦の解説を読むと、
現在の核兵器を考察する良い材料になる。
戦車や戦闘機・爆撃機なども設計思想や国民性が現れるが、
戦艦はもっと顕著に表現されていて、且つ、模型にするととても判りやすい。
お薦めの一冊です。


  1. 2008/01/27(日) 16:12:53|
  2. magazin
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ちりとてちん

にはまっています。
NHKの朝の連ドラをこんなに続けてみるのは、
藍より青く、北の家族、鳩子の海・・・・・・以来・・・って誰もしらねーよ!!

tiritotetin


先ず、主演がいい。
貫地谷しほりは嘗ての富田靖子のようで(嗚呼・愛子は何処に行ったのだろう・・)
決して美人ではないが、シリアスもコミカルもとても魅力的に演じている。
次に、脚本・演出がいい。
物語の筋立てに落語のお話しを織り込むのは、
くどかんのタイガー・アンド・ドラゴンで、既に行われているけれど、
艶話の多い上方落語を、上手く朝のホームドラマに織り込んでいる。
”おもろい人たちが、一生懸命に生きとる。 それが滑稽でいとおしい。”
落語の本質を教わりました。
さらに、脇を固めるお話しと面子が見応えある。
貫地谷の実家のある小浜と嫁ぎ先である大阪との二場面構成で、
それぞれに同じような役回りの登場人物を配しているけれど、
どちらもいい味出ていて飽きさせない。
個人的には、淳ちゃんとしーそーが好きです。

不思議なことに、番組が始まると息子が膝に入ってきて、
大人しく見ている。
親に似て、興味のない番組には見向きもせず、
平気で画面の前に立ちふさがり、画面をぺちぺち叩きだすのに、
このドラマの時間はじっと見入っている。
時折私の顔を見上げてにーっと笑うのを見ると、
この子はどんな人を好きになって、どんなつき合いをするのかと、
考えてしまう・・・・・。


  1. 2008/01/26(土) 23:33:23|
  2. TV-program
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安原製作所 回顧録 もう一言

前回長くなったのでひとまず切り上げたが、
この本を読んでいてもう一つ強く印象に残ったことがある。

京セラがヤシカを吸収し、ヤシカがニッカを吸収していたことから、
安原一式にニッカカメラの技術が継承されているのではないかと取材を受け、
氏が即座に否定している下りがある。
当然だろう。技術はそんなには簡単に継承できない。
しかし、氏の語るコンタックス開発の有り様には、
私の知るヤシカカメラの中身と同じような臭いがする。
技術は簡単に途絶えてしまうけれど、
悪しき”社内体質”は意識して払拭しないと、
しつこくはびこり続けるのではないか・・・・。
ヤシカを開けると、しみじみ道理の通じない会社だったんだなと思うのよ・・・。
会社の技術的にコアな部分の面子は、
社名が変わっても体勢が変わってもなかなか動かないので、
それら個人が本当に根絶されるか、
優れたリーダーが本当に刷新しない限り、
”害悪”的なものはずっと引き継がれる。
エイズと肝炎の両薬害訴訟を引き起こした”ミドリ十字”は、
遡ると731部隊に行き着くと言う事実を先日読んで、
そのようなことを考えてしまった。

いずれにしても、
今本にはいろいろと考えされられました。
カメラ好きの方は是非一読をお勧めします。
因みに、有楽町のレモン社には、
この文庫のシリーズが常備されているので、
都内近郊の書店になかったときは、
カメラ漁りのついでに手に取られるといいでしょう。

  1. 2008/01/25(金) 22:14:12|
  2. Book
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安原製作所 回顧録

このブログを読みの方なら、誰もが知っているカメラの発端から終焉までを、
ご本人がつづった顛末記。

yasuhara book


京セラでコンタックスAXの開発技術者だった安原氏は、
その終了後ひょんなことから中国奥地の国営工場解くんで、
新型”旧タイプ”カメラの製造・販売を始める。
これだけのプロジェクトを、ご本人が書かれているように、
いろいろ幸運があったとは言え1人で切り盛りし、
カメラや業界に対する洞察も慧眼で、
且つ、自主映画製作でも実績を残されている。
予約待ち客への対応や二三首を傾げる点はあるが、
極めて優秀な人材だったのだと思う。
このような人が会社を去ってしまうところに、
京セラ(ヤシカ)に病理があると思う。

中国生産での実状は興味深いし、周囲の”マニア”の振る舞いは、
同じ業界で客対応する者として、大変参考になる。
カメラ・フィルム・デジカメについての考察には多々同感を覚えるが、
樹脂素材・シャッター形式に関する見解には氏に対して異論を持つ。
樹脂素材・電気式シャッターが金属・機械式シャッターに対して、
様々な面で優れているのは認めるが、この2点で問題になるのは、
何れも”継続性”なのだ。
最新の樹脂が金属と比してどれ程対劣化性・靱性を有するかは、
専門外なので判らないが、私の知る限りこの素材は長期間の内に、
必ず”割れ”を生ずる。
電気式シャッターは部品の供給が途絶えると修理不能になる。
ギア・カム・バネは人間の手と目で作れるが、
集積回路をそのように制作することは出来ないからだ。
記録媒体についてもこのような”継続性”に関する発想はあてはまる。
アナログレコードはオーディオ機器が無くても、竹串と紙コップで再生できるが、
磁気テープになったとたんに再生機無しには何も出来ない。
機械式フィルムカメラに対する根本的な志向は、
結局この”継続性”に依拠すると思うのだ。
勿論、全ての記録にそのような”継続性が必要かと言う疑問はあるだろう。
でも、そこから先は”ロマン”なんだよね・・・・。
僕の使い込んだカメラを息子や孫が引き継ぎ、
僕が撮った息子の写真の原板を曾孫が見る。
人だから望み、人だから実現出来ることだと思う。

もちろんそうなるためには、
フィルムが”継続”されなければならない。
これをお読みの方だけでも、
皆さん写真を撮りましょう。
  1. 2008/01/25(金) 10:17:49|
  2. Book
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半世紀前の写真誌

先週末の骨董市で昔の写真雑誌が売られていた。

photo magazin


リンゴ箱一箱分どっさりあったのだけど、持って帰るのも大変だし、
おいて置くところないし、嫁さんに叱られるのもいやなので、
1958年1月号を一揃え入手した。

先ず驚かされるのは、当時は写真(と言うよりカメラ)雑誌が、5誌もあったということ。
アサヒカメラ、日本カメラ、写真サロン、サンケイカメラ、カメラクラブ・・・。
(産経新聞は写真誌出してたのね・・。カメラ毎日はこの山の中になかった・・・。)
それぞれ、定価が200円前後。くどいようだが物価水準が今の20分の一なので、
毎月4000円もする雑誌が売れていたことになる・・・・・???!!!
更に、コニカが開催する写真コンテストは一等賞金が10万円!!
くどいようだが・・・・・・・、今のキャノンとニコンが束になっても500万円の賞金は、
出さないと思う。

別冊として、写真撮影の解説書が編まれていて、それを読むと、
懇切丁寧に撮影技術やコツが述べられている。
まことにばかばかしいほど丁寧に写真の撮り方や焼き方を解説しているが、
撮った写真をどうするかについて、全くと言っていいほど言及していない。
この状況は現在でも変わらない。
写真を生活の中に取り込む文化が、
いつまで経っても日本の社会に育たないのは何故なのだろう?
日常的に自分たちが撮った写真を、フレームに入れて置いたり、
アルバムにして時折眺めるだけでもいいのに。
その延長として、オリジナルプリントの商品価値が実感として醸成されると思う。
所詮道具であるカメラやレンズの評価に汲々とするより、
そこから生み出された写真のことを語り始めたときに、
やっと文化に成り得るのではないだろうか。

  1. 2008/01/24(木) 01:07:03|
  2. magazin
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まあ気長にお付きあいください。
掲載内容に関わらず、
カメラ修理/整備全般に渡ることがらについて、
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