くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

Pen 12/1号

次号がでてからコメントするのも間抜けな話だけど、
避けては通れないことなので、遅ればせながら一言。

”もはや写真を銀塩とデジタルとで論じることに意味はない・・・・”
・・・・・・・・・・そうかもしれないと思うようになった。
例えば、万年筆で書かれた文章とワープロで書かれた文章とで、
違いがあるだろうか?
ここで取り上げるのは、生原稿ではなくメディアに載った形態での比較。
知り合いの編集者の方の話では、筆記原稿の方が筆者の推敲の履歴が残るため、
編集がしやすいらしいが、よほど文章に精通している人でなければ、
媒体上の両者の違いを見分けることは出来ないだろうし、
見分けることに意味が有るとも思えない。
因みに私はワープロソフトを使わないと文章が書けません。
これは、極度の悪筆で筆記に苦手意識が強いのと、
頭の中に文章が発想されるのに書き出しが追いつかないからだ。
書き出せないうちに思いついた言葉が消えてしまうのね・・・。
でも、万年筆は好きで、自分用の書き留めは全てそれでやってしまう。
逆に愛用のその一本のペンは、私にとってドレンプラグのようなモノで、
たまに手元にすぐ無かったりすると、思いついたことを書き出すために、
メモできるまでずっと覚えていたり、見つかるまで探し続けることになる。

で、何が言いたいかというと、”万年筆は無くならないじゃん。”

銀塩写真とデジタル写真との差別化論議は将来的になくなると思う。
しかし、ワープロソフトが全ての筆記具を淘汰し得ないのと同様、
銀塩カメラも絶滅しないと思える。
勿論、ワープロに対する万年筆のハンドリング優位を、
銀塩カメラはデジカメに対して持たない・・・が、
未だに墨すって筆で字を書いてる人居るじゃん。

銀塩のプリントを墨跡ほど格式高く位置づけたくないけれど、
画や陶芸よりはまだまだ写真撮影は敷居が低い。
むしろ、写るンです以降写メ全盛の現状から、
本来の撮影作業に戻ると考えれば、
銀塩カメラ業界は嘗ての大もうけは出来ないけれど、
確実に生き残っていけると思うのですよ。

pen234
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  1. 2008/11/30(日) 03:09:43|
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645のカメラ その2

30日終了のヤフオフ品の商品説明です。
カメラ本体>中盤>その他で、閲覧可能なので、
ご興味有るか多ご覧ください。

selfix16202
エンサインのスプリングカメラは、
ロス・エキスプレスの写りが魅力で人気があるけれど、
他社のそれらと同じように3種類のグレードに別れている。
一番上はドレーカイル式(コンテッサと同じような・・・)距離計が載って、
一番下が距離計も架倒式ファインダーも巻き留めも着いていないこのタイプね。
で、私はこのタイプが最も合理的だと思っている。
実は、120フィルムを使うとき、巻き留め機構が邪魔になる場合が、結構あるのだ。
勿論、カウンター機能が付いて巻き留めになっていれば、
後ろ窓からの漏光の心配は減るし、取り損なうことも少ないかもしれない。
しかし、パーフォレイションの無い120タイプはフィルムの固定確保が難しく、
巻き上げてしばらくすると結構緩んでくる。
だから、巻き上げてからジャバラを開閉しては絶対にいけない。
確実に、撮影直前に巻き上げを行えばよいけれど、
うっかいりタイミングを逃したときには、ちょっとフィルムを引っ張る程度に、
巻き上げの効く、このタイプのカメラは、実はとても使いよいと思う。
  1. 2008/11/28(金) 12:06:44|
  2. LS
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645のカメラ

今発売中の”Pen”は写真特集です。
総括テキストの中で、”デジタルと銀塩とを区別する意味はなくなった”と、
結論づけている。
これについては別の機会に論証するとして、
現状ではまだ、デジタル写真は中盤以上の銀塩写真の画質を、
獲得していないと思う。
16201
Eos5Dが135フルサイズを実現しても、
更に大きなサイズの受光素子をカメラが獲得するには、
まだまだ数年かかるだろう。
ハッセルブラッドやローライフレックスの圧倒的な画質は、
現行のデジタルカメラでは得られないけれど、
そんな必要もないのが今の日本の写真環境でしょう。
誰も引き延ばしプリントしないからね・・・・。

画像に上げたのは、エンサインセルフィックス1620という、
イギリス製の645ジャバラカメラです。
折り畳むとたばこ二箱ほどの大きさでかさばらず、
目測式でこまめに使っていれば故障も殆どないので、
山に連れて行くには最高のカメラだと思う。
こんなカメラをさりげなくザックから取り出して、
撮った写真を引き伸ばして、
センス良くフレームに入れて飾っている人が居たら・・・・。
カメラの魅力ももっと多くの人に伝わるのではないかと思う。

  1. 2008/11/24(月) 01:32:33|
  2. LS
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ペンティナ その3

解説が落ちていたけれど、
前回の写真画像は先週鎌倉でペンティナを使った、
撮影結果です。
ロールアウト直後だったので習熟が足らず、
ピントやタイミングを外してなかなかいい画が撮れなかったけれど、
撮影行自体は楽しめた。
何よりも、七五三シーズンの鶴ヶ丘八幡宮は、
お父さんもお母さんも爺ちゃん婆ちゃんも子供達も、
みんなおめかしをして幸せそうで、
見ている私も楽しくなってしまった。
変わったカメラを持ち歩くと、
レンズを向けても敷居が低くなるような気がする。

このカメラのメカ的特徴を少しだけ解説すると、
レンズマウント直後にこんなパーツが入っている。

pentina mecha2

これは、絞り制御ピンで同軸に並んだ二つのギアが、
それぞれ絞りセットリングとシャッタースピードセットリングに絡んで伸縮し、
レンズの絞りを開閉する。
ここにゴミが入ったりオイルが抜けたりすると、
上手く写真が撮れなくなるのね。
理屈が判っていると回復は比較的簡単だけど、
取り扱いには注意が必要ね。


というわけで、このカメラは11月24日終了扱いのヤフーオークションに出品中。
カメラ本体>一眼レフ>マニュアルフォーカス>その他で、閲覧可能です。
ご興味おありの方はご覧ください。



  1. 2008/11/17(月) 01:58:32|
  2. LS-SLR
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ペンティナ その2

特異なフォルムのこのカメラは、操作感もかなりぶっ飛んでいて、
決して軽快にシャッターを切れると言った代物ではない。
何せ、ホールディングを全く無視した弁当箱スタイルの上、
余りなめらかではないフィルム送りレバーの巻き上げ角が180度以上有り、
更にシャッターレリースボタンが、エギザクタと同じ左全面にある。
慣れないと撮影動作に入った後で、ボタンを探しておたおたしてしまう。
更に、今時のファインダーと比べると信じられないくらい画面が暗く、
ピントが見つけにくい・・・。

悪いところばかり挙げたけれど、
焦らないでゆったりカメラを楽しむ事に徹すると、
独特のレンズシャッター一眼レフのレリース感や、
できあがりの写真をじっくり楽しめるようになる。
銀塩で写真を撮ると言うことは、
デジタルカメラを使うのとは違う。
画像という記録ではなく、
撮影という記憶を楽しむモノではないかと思う。

kamakura0811

  1. 2008/11/16(日) 03:03:49|
  2. LS-SLR
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ペンティナ

修理屋アピールキャンペーン企画第二弾(^^)

東欧製には特徴的なデザインのカメラが多く、
一部のマニアには人気があったりするけれど、
実用品としては、?・・・な訳で皆さん二の足を踏んでしまう。
これは、一言で言うと材質と加工精度が西欧社会とは、
比べモノにならないほど低いからです。
だから、それぞれのメカを小さく軽く作れなかったのね。
でも、カメラとしてのサイズは決まっている(フィルムとか焦点距離とか)ので、
無理矢理押し込めた結果、耐久性が犠牲にされた。
と言うのが真相だと思う。
しかし、イエナのツァイスレンズを引き継いでいるため、
写った写真は素晴らしいし、耐久性の劣ると言っても、
油ぎれで動かなくなったりする程度だったりするので、
一か八かのスリリングなカメラライフを楽しむには、
向いているかもしれない。
(そもそも、クラッシクカメラを楽しむこと自体、AFフィルムやデジタルのカメラで、
 撮影するのとは全く違う行為だと言うことを理解して貰わないといけないわけで・・・。)

pentina mecha
ペンタコン公社の作ったペンティナはそのころ流行ったレンズシャッター一眼レフ。
メインシャッターにヴェラシリーズと同じモノを使っているため、
調子に乗って空シャッター切るとすぐに調子が悪くなるけれど、
風変わりな形と操作感、テッサーのシャープな写りを楽しみたい向きには、
お勧めのカメラです。

pentina front



  1. 2008/11/15(土) 01:15:58|
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