くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

ペンタコンの沼

今回はちょっと本来の備忘録らしく、
カメラの解説をしようと思います。

p6slowgavanner
これは、プラクチ6・ペンタコン6共用のシャッター変速ユニット。
たて×横×高さがそれぞれ約3×4×1.5cmなので、
古典カメラのそれを別にすればかなり大きいモノだと思う。

東ドイツのこのカメラの問題点を一言で解説すると、
材質と加工精度とが、全く伴っていないと言うことにつきる。
各部品は強度不足で力を掛けるとすぐに変形するし、
硬度もないためねじ込みを間違えると舐めてしまう。
加工精度不足は先ず切削面の荒さに現れ、
潤滑油が切れるととたんに摩擦抵抗が大きくなる。
そして、上記の硬度不足と合わせて、
頻繁な作動で簡単に摩耗してしまう。
一発で必要な精度を出せないため、
やたらと調整機能を入れなければならなかった・・・・。
等々など・・・・・。

で、どうなったかというと、
必要な機能を持ったユニットを小さく軽く作れなかった。
宿命として負った肥大化は、ますます作動時本体に、
様々な負担をかけることになる。

これまでいくつもの個体を観てきたけれど、
先ず必要なことは洗浄・注油だったと思う。
それを怠って安易にいじった個体は、
元の調子に戻すのが非常に難しい。
調整機能はあらゆる所に付いているけれど、
全てをバランスして調子よく動くセッティングは一点しかなく、
なまじ動かせる点が多いばかりに、
その一点を見つけるのは、
砂浜でダイヤモンド探すに等しい行為になってしまう。




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  1. 2009/04/30(木) 00:17:51|
  2. FP-RF
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ペンタコンの沼

”お前が預かったカメラは、シャッターは問題なくて、カウンターのおかしいこのカメラか・・・?
 それとも、カウンターもコマ送りも問題ないのにシャッターが閉まりきらないこのカメラか・・・?”
”いいえ神様、私が預かったのは、リボンが切れている上に、コマが重なり、カウンターも不動の、
 ペンタコンシックスです・・・・・”
”よろしい、正直者のお前には、教材としてこの二台のカメラも与えよう・・・・・”

pentaconfamily


・・・・・ご無沙汰しております。
沼にはまってもがいているくらびぼーです。
なまじレンズの写りが素晴らしいばかりに、
幾多のマニアがはまり苦しまされた、
ペンタコンシックス。
標準レンズが”ビオメタール”と言うことだけでも、
引かれるモノがあって、さらに、6×6としては、
ワイドローライよりも広角レンズが数万円で手に入る・・・・。
罠だな・・・・。

これまで何度も挑んで、
なかなか成果を得られなかった仕事だったのだけど、
ここに来てやっとこ全容が解ってきたので、
書ける範囲で書き留めておこうと思う。

  1. 2009/04/27(月) 01:38:38|
  2. FP-SLR
  3. | トラックバック:0
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