くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

フォカフレックスⅠ

昨年暮れにヤフ-オークションで落札して、
そのままになっていたフォカフレックスを、
やっと少し手が空いたので整備する事にした。

focaflex11
外観はとても綺麗で、
一応巻き上げも出来ているから、
できあがりを楽しみにわくわくして分解に入る。




focaflex13
フォカは画像のように、
片カニ目が使われていて、
工具を自作しないと開けることが出来ない。
(カニ目にしてしまえばいいのだけれど、
  出来るだけオリジナルの状態を崩したくはない)



このカメラはレンズシャッターの一眼レフで、
ペンタプリズムとミラーボックス等、
主要な作動部分はレンズボード側に留め付けてある。
従って、フィルム室側のボディーはただの箱。
focaflex12



シャッターユニットを外し、
最も重要部分である、
そのメカを開ける。
focaflex15
シャッター蓋留めリング周りが、
酷く傷んでいる。
素人が以前開けた印。
いやーな予感・・・・・・・。






focaflex14


・・・・・・・・・・・・・・・・・。



スローガバナーが抜かれている。
セルフタイマーもぐらぐら。
最重要部分は初めから完全に壊れていた。

確信犯だ。





出品者がこれをやったのかは、
特定できないが、
同種のカメラを何度も取り扱っている人物なので、
少なくとも全くのジャンクであることは、
解っていただろう。
この内容では、5千円でも私は要らない。
なまじ微妙な金額で出品されていたので、
掴まされた。
勿論、”ジャンク”を断っての出品なので、
一方的な非難は出来ないが、
何処かでプロがババを混ぜたことに違いはない。




フォカフレックスは、
特異な形状が魅力のおフランスカメラで、
数も少ないからコアな人気があるけれど、
構造的な欠陥を抱えているため、
たった一つのパーツが壊れてしまうと、
交換以外には絶対に直らない。
とっくの昔に製造を終えているので、
スペアパーツもなくいきおい移植になる。
現在動いている個体でも、
シャッター周りに油ぎれが起こり、
巻き上げトルクが大きくなりすぎると、
件のパーツが割れてご臨終遊ばすことになる。
先々まで面倒をみてくれる、
しっかりと整備したカメラを扱うお店以外では、
お買い物はお勧めできません。




それにしても、この個体は当たりスレ無しだが、
前玉が完全にダメでシャッターが使えないため、
完動で外装の汚い個体と2個いちする以外には、
使い道がない。
嗚呼・・・・・・・。

元の持ち主は、
現在も同じようなカメラを出品中。
公開してやりたいぐらい腹が立つが、
高い授業料を払っても、
人につけ回さない程度のプライドは持とうと思う。










スポンサーサイト
  1. 2010/10/31(日) 09:23:00|
  2. LS-SLR
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

パキスタンの紹介 4

前回、金属加工のことに触れたので、
ここではパキスタン国内の金属加工工場を、
紹介しようと思う。

pressfactry1
これは、アルミ食器工場。
上から伸びているベルトで回転するろくろに挟んだアルミ板を、
横から突っ込んだ棒で変形させてゆく、
所謂”へら絞り”と言う作業をやっている。

手元に近寄るとこんな感じ。
pressfactry2
こちらはアルミではなく鉄鍋を作っているので、
素材が堅い分だけへらも長く太い。


別の角度から撮るとこんな感じ。
pressfactry3
かなり力が要るし火花も飛ぶ。
お気づきだろうが、
こんな作業環境にどう見てもミドルティーンの少年が、
参加している。
また、彼らと話をしてみて驚くのは、
どう見ても日本人の感覚では60代にしか見えない、
老成した御仁が50代だったり、
へたすると40代だったりする。

画像のような環境で暮らしていれば、
たぶん老化も早いだろ。
そう言えば私が子供のころ、
60代の人々はもう立派なご老人だった。
後十数年して私は、
彼らのような熟成した凄みが出せるだろうか?





もしも、パキスタンの洪水などにお気を留めてくださる方が、
おいででしたら、以下の口座番号や、ブログを広めてください。
お振込先は、郵便振替:00170-3-390569
      日パ・ウェルフェアー・アソシエーション
http://blogs.yahoo.co.jp/kimagure_obahan/62435071.html

  1. 2010/10/30(土) 12:39:40|
  2. PAKISTAN
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

キャノンⅥL

ひょんな事から最近我が家にやって来た、
CaononⅥL。

rokueru1
M3から遅れること4年、
やっと一軸不回転シャッターダイアルとなり、
それまでの変倍ファインダーや外付けファインダーの、
視差調整機能も搭載した、
キャノンで最も手の込んだカメラ。

正面から見ると"P"と区別が付きにくいとか、
プロ用ハイエンドなのにセルフタイマーが着いてるとか、
色々突っ込まれるけれど、
巻き上げレバー形状は前作"Ⅴ”よりも進歩していて、
CanonRFの中では最もかっこいいと個人的に思っている。

そして注目すべきなのは、
巻き戻しクランク収納部の作り込み。
rokueru2
プレスでこのように狭い部分を深く絞るのは、
相当に難易度が高いと思う。
また、正面"Canon"ロゴ部分の張り出しも、
抜き方向を考えると?????。
(スライド金型か?)
設計と製造との意志疎通がとれていなければ、
出来ない仕事だと思う。

次作"7"が何となく安っぽく見えてしまうのは、
そう言った作り込みが正面からは感じられないからだろう。

モノの形の意味を考えさせるカメラです。

  1. 2010/10/27(水) 13:02:56|
  2. FP-RF
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

フォトシャトン

相模原・ムサシ商会の番頭を勤めて居られた井上さんが、
突如(私にとっては・・)、代官山に店を出された。

http://fotochaton.com/
その名を”フォトシャトン”。

開店翌日にお邪魔したけれど、
レンズグルメと呼ばれている氏が、
思いのままに設えた店内は、
ちょっと異空間。

散策の折には一見の価値ありです。


omannjuu
焼き鏝を特注して誂えられたとらやのお引き。
妻と息子が取り合って平らげました。


  1. 2010/10/25(月) 23:11:26|
  2. TOPICS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

パキスタンの紹介 3

修理屋ブログなのにカメラと関係ない紹介が続いたので、
今回はちょっと縁のある内容をUPしようと思う。

さて、これは何でしょう。
lensfinish1
手前の湯飲みのような容器には、
あるモノが入っていて、
左右にあるドラムの中ではろくろのようなモノが回転している。
日本でも大量に使用され製造されているけれど、
もうこの規模の工場では作られていないでしょう。
















lensfinish2
引きで観るとこんな感じ。
裸の男どもが暗い工場で、何かを加工している。

















そして製品の検品はこんな感じ。
lensfinish3


答えは、眼鏡用レンズの研磨工場です。
全くの手作業でガラスレンズを研磨して、
曲率はゲージで確認。
勿論プラスチックレンズは加工できない。
最も原始的なレンズ工場が、
今世紀になってもまだ操業している。
エルマーやテッサーはこうして作られていたのかと思うと、
大変興味深い。
精度を上げるだけでも用意でないのに、
この方法で非球面レンズを仕上げるのは、
至難の業だったと思う。
また、小径で曲率の大きくなりがちな、
広角用レンズ制作も大変な苦労が伴うだろう。

お手元にある古いレンズ達のありがたさを、
ちょっと感じていただけまいしたか?




もしも、パキスタンの洪水などにお気を留めてくださる方が、
おいででしたら、以下の口座番号や、ブログを広めてください。
お振込先は、郵便振替:00170-3-390569
      日パ・ウェルフェアー・アソシエーション
http://blogs.yahoo.co.jp/kimagure_obahan/62435071.html



  1. 2010/10/22(金) 10:38:12|
  2. PAKISTAN
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

再び、御来場並びにお買いあげ感謝

お陰様で、秋のカメラショウは無事終わりました。
一部のカメラ屋さんは昨年を上回る売り上げを上げたようですが、
売り場全体ではちょっと残念な結果だったようです。

日曜日初日で三日間と言う日程が、
影響したのは明白ですが、
昨年より一月遅い開催は、
かえって良かったようで、
日曜日の非常に大きな熱気に繋がりました。

今回の売り場で特徴的だったのは、
外国のお客さんの動きでした。
以前からカメラショウには何人かの、
外国人バイヤーさんが入っていましたが、
今回はそれ以外の東洋系の人達が、
かなり大量にカメラを買って行かれました。

一般の方には無関係なことですが、
今回で売り場に立たれなくなる先輩や、
既に店頭には居られない先輩の話もあり、
個人的にちょっと寂しい会でした。

以上、
取り留めもない雑感でした。
いずれにせよ、
皆さん有り難う御ございました。
  1. 2010/10/22(金) 00:26:39|
  2. Event
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

くらびぼー

Author:くらびぼー
 HP    https://camera-rokkoo.amebaownd.com/
 twitter  https://twitter.com/rokkoo2013

職人仕事の片手間に、
カメラから教わった事を書き留めます。
映画・漫画・書籍等々、
書きたいことは沢山あるけれど、
本業に追われ更新は途切れがち。
まあ気長にお付きあいください。
掲載内容に関わらず、
カメラ修理/整備全般に渡ることがらについて、
何でもお答えいたします。
ご遠慮なくお問い合わせください。

〒 103-0013
 東京都中央区日本橋人形町1-1-21 
   人形町ビル1f
  カメラのロッコー
  03-3667-4285
   日祝休
   月曜~金曜 11:00~19:00
   土曜    12:00~17:00

ショッピングカート 始めました。
  http://rokkoo2013.cart.fc2.com/

フリーエリア

アクセスランキングにご協力ください。

フリーエリア

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード