くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

久しぶりの仕事記事 その3

ヘリコイドは分解・洗浄して、
グリーアップすればしないよりは軽くなる。
しかし、やっても変わらないときもある。
”軽くなる”のと”スムーズになる”のが、
必ずしもイコールでないところが難しい。
軽いオイルを入れれば、当然回転は軽くなるが、
粘性が低いため境界面を浮かしておく力が弱く、
動き出しの時にガサつく。
粘度を上げるとガサつきは消えるが当然重くなる。
軽く滑らかなヘリコイドフィーリングは、
結局の所ネジ山表面の平滑性に依存し、
グリースワークでそれを越えることは、
出来ない・・・・・と思う。

retinahericoida

スローの粘ったシャッターは、
前蓋を開けガバナー部分に極少量注油するだけで、
元気に動き出すこともある。
遮二無二全バラするのは愚の骨頂。
しかし、動きのもたつきが感じられたときは、
躊躇無く分解する。色々こね回すよりも、
短時間で良好な結果を得られる。

retinashattar1



 以下次号

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  1. 2011/03/29(火) 15:41:55|
  2. レンズシャッター距離計付き
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久々の仕事の記事 その2

師匠に依れば、
”部品交換する奴は修理屋ではない”そうで、
安易にパーツを持ってくると、
再生する技術も身に付かない事の戒めなのだけど、
費用対効果もあって、
”修行”ばかりに専念してもいられない。
レチナの場合ストック部品も色々あるので、
今回は前蓋部分を交換することにした。
retinapartstoc
再生するつもりで諦めたり、
様々な理由で分解されストックされているパーツ。
まさか利用価値はないだろうと思っても、
意外な使い道が出てくるので、
何も粗末に出来ない。
逆にストックヤードに余裕がないと、
修理そのものが緊張感を持つ。

今回は結局、前蓋だけでなく、
フィルム圧板もここから抜いた。

こうして完成の目処が立って、
やっと修復作業に戻ることが出来る。
希に(しばしば・・・)、
作業が殆ど最終版に入った頃に、
致命傷が見つかってとん挫することがある。
ただ働き・・・・、トホホであるが、
己の未熟を恨むしかない。

で、作業再開、
とにかくボディーの腐食を落とし、
ついでに貼り革もおかしな具合になっていたので、
剥がしてこびりついていた接着剤も落とす。
retinabodycleening
貼り革の下にたまった、
接着剤や錆類(酸化アルミ・緑青等)は、
微妙に表面の凹凸となって現れるため、
これをそぎ落とすことで最終的に、
すっきしりた固体に戻すことが出来る。
何よりも、錆類は放置するとじわじわと拡大するため、
手の届く限り除去する。


 以下次号

  1. 2011/03/28(月) 22:18:24|
  2. レンズシャッター距離計付き
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久しぶりの仕事記事

日常に戻ろうと呼びかけたので、
久しぶりにカメラ修理の記事を挙げる。

今回はかなり気合いを入れなければならない機体。
普段はやらないこんな所から。

retina2a
先日の中古市で手に入れたジャンクなのだけど、
こんなところがこんなに行ってしまっているとは・・・・。
安かったけれど損した気分。
ジャバラもこんな感じ。
retina2jabara
ボディーのアルミが腐食して、
ジャバラの付け根が剥がれてしまっていた。
そして、お決まりの瞬間接着剤による補修後が・・・。
幸い接着剤は他の部分には回らず、
ジャバラそのものもそれほど傷んでいなかった。

しつこいようですが、
安易に瞬間接着剤で剥がれた部分を留める、
素人修理は止めましょう。
プロは絶対にやりません。
殆ど接着効果が得られないばかりでなく、
浸潤して取り返しの付かない事になります。

更にこの機体の致命的な問題は、これ。
retina2lensboad+++++++++++++
前蓋開閉のためのスライドレールが歪み、
ダボが脱落してしまっている。
ダボが摩滅してしまっているので、
このままではレールを修正しても、
直ぐに外れてしまう。
相当気合いを入れてダボを整形しなければ、
機能回復は難しい。

以下次号


  1. 2011/03/27(日) 22:31:01|
  2. レンズシャッター距離計付き
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セシウム・ヨウ素・ストロンチウム・・・?


我が家のベランダに怪しい降下物を発見、
怪しいベスロジン色の粉、湯ノ花状・・・。
kahunn

嫁さんによると・・・・、”スギ花粉”。
そりゃあんた、くしゃみが止まらないわけだ。


ところで、大気中の放射性物質について、
面白い記事が知人のブログに載っていたので転記する。

http://plaza.rakuten.co.jp/junko23/diary/201103210001/

つまり、
核実験大流行の頃は、
チェルノブイリ原発事故直後と比較にならないほど、
放射性物質が飛びまくっていたわけで、
まして、酸性雨や光化学スモッグバンバンの時代に育った、
アラフィフ世代の我々がピンしゃんしているのだから、
ベクレル・シーベルトにイライラする方が、
よほど不健康じゃないのか。

事故の処理は専門家に任せて、
我々は自分の専門に戻ろうよ。
そのあとで、
これからの電気の話をしよう。
  1. 2011/03/25(金) 14:02:48|
  2. TOPICS
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震災報道の合間に

相変わらず落ち着かない毎日だけれど、
ひとまず震災現場と原発事故の、
報道番組から逃れることが出来るようになった。

そこで、
この時期にお勧めしたい名作を一本。
yumekiruwakuseu
佐藤史生作 ”夢見る惑星” 小学館刊 1982年~
大学時代に知って以来、
何度読み返したか数え切れない。
かなり癖の強い絵柄で、
好き嫌いが別れるが、
物語の構成とセリフ回しは超一級だと思う。
タイトルの語感と表紙絵から、
緩い内容を感じさせるが、
”神話の時代に繰り広げられる日本沈没”、
と言っていい内容は緊張感たっぷり。
巨大地殻変動による帝国崩壊から人民を救うべく、
遷都と称した避難大移動を指導する、
若き大神官の奮闘とそれを取り巻く人々の人間模様。

統治・宗教・信仰・科学・礼儀・矜持・愛、
描かれていることを挙げればきりがない。
入手は難しいのかも知れないが、
機会あれば一読をお勧めする。

読み返した著者紹介に、
佐藤さんが宮城県出身とあった。
ご家族のご無事をお祈りする。
  1. 2011/03/23(水) 15:29:58|
  2. Book
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震災列車

昨日東京方面へ震災後初出撃。
電鉄会社によって電力不足対応が違う。

我が相模鉄道は急行運行はする物の、
照明・暖房はオフ。
京浜急行は間引き運転するも、
乗車感覚は普段と変わらず。
湘南新宿ライナーは完全運休。
山手線は全く震災を感じない。
東京急行東横線は、
特急・急行の運行無く各停のみ、
車内パネル広告無し。

退社時間にかかって下り線に乗ったが、
異常な混雑という感じ無し。
これでもいいじゃん・・・。

勿論色々なしわ寄せが、
様々出ているのだろうが、
日常をスローダウンするきっかけになれないだろうか?

  1. 2011/03/23(水) 15:03:00|
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職人仕事の片手間に、
カメラから教わった事を書き留めます。
映画・漫画・書籍等々、
書きたいことは沢山あるけれど、
本業に追われ更新は途切れがち。
まあ気長にお付きあいください。
掲載内容に関わらず、
カメラ修理/整備全般に渡ることがらについて、
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ご遠慮なくお問い合わせください。

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