くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

業務連絡

今回は連載を中断して、
先輩ブログへの呼びかけ。

修理屋道具で最も使用頻度の高いのは、
ピンセットでもやは”頻度”レベルではなく、
殆ど持ちっぱなし。

これに対して、
修理屋のコストに最も影響する道具は、
・・・ガラスカッターだと思う。
-作業の内容次第で表面反射鏡やハーフミラーの歩留まりが、
全く変わってしまい、しかもそれらは、
載せ換え部品を除く一般部品の中では
最も高価な部類に入る。
いきおい切り出し作業も慎重になるが、
上手に切れたためしがない。

そこで現れたのが救世主。
GlassCutter
手前に置いたのが旧来のダイアモンド式で奥が新型ロータリー式。
師匠をまねてダイアモンドを使っていたが、
いっこうに歩留まりが改善せず、
300×300mmの元版から二眼レフのミラー一枚最初に切り出すのにしくじり、
逆上して一枚全部切り刻んで練習したことも・・・・。
・・・・それでも、安定せず・・・。

で、新型を用いると・・・・、
異次元の切れ味。
某代官山のクラフト教室での推奨品を分けて貰ったのだが、
今までの苦労がバカみたい。
お勧めです。

ついでに、
折取りの時使う平行ペンチも、
専用品がある。
GlassPench
手前が一般的な物だけれど、
ガラス屋さんが使うのは先が薄く、
バネ状になっている。
普通のタイプで掴むと割れます。
残念ながらガラス屋タイプは、
骨董市での掘り出し品なので、
入手方法は紹介できません。

以上、
ガラス関係の情報提供でした。
スポンサーサイト
  1. 2011/05/25(水) 00:33:38|
  2. Tool & Material
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

最高のLS-SLR その2

ベッサマチックの上部構造はトホホだけれど、
下部構造は素晴らしい。

BMMecha
ミラーボックス底部に組み込まれた、
この機構がシリーズに共通した、
巻き上げ装置。

レンズシャッター一眼レフでやっかいなのは、
ボディー本体とレンズボートとの間に、
非常に厳密な連動を要求されることだ。
つまり、鏡胴部にあるレンズシャッターを、
ボディー側から巻き上げなければならないが、
巻き上げ量が小さすぎるとセットできず、
逆に大きすぎるとジャムするか最悪壊れてしまう。
しかも、両者は分離・結合できなければ、
修理・調整できない。

レチナレフやフォカフレックスはこの機構を、
ギアでやろうとしたために様々な理由に起因する、
調整が非常に難しく、
レチナレフは結局ダメカメラになってしまった。

フォクトレンダーは巻き上げレバーに始まった輪列を、
ボディー下部で一旦スライド運動に変換し、
レンズボード側に引き渡している。
画像中央部に見えるシャフトがそのレールで、
ロの字型の遊底が巻き上げ運動を引き受け、
その奥に切られているギアが
シャッターチャージシャフトギアとかみ合い、
レンズマウント部のシャッターを巻き上げる。

画像上部に写っている雁木の入ったブロックは、
上記遊底の緩速装置で、
シャッターレリ-スの後シャッター羽閉鎖から、
ミラー・遮光板上昇とシャッター羽開閉(露光時間)との間の、
タイムラグを稼ぐ。
もし、遮光板が上がりきらないうちに、
シャッター羽の開閉が始まってしまうと、
ミラー切れを起こしてしまう。

私の知る限り、
この装置を入れて厳密に全体のタイミング調整している、
LS-SLRはこのシリーズだけです。

長くなったので、
以下次号
  1. 2011/05/20(金) 10:52:35|
  2. レンズシャッター一眼レフ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

最高のLS-SLR

見かけるとつい手を出してしまうカメラ。
(安いってのもあるけど。)

Bessamatics
フォクトレンダー・ベッサマチックシリーズ。
クイックリターンしないし(ウルトラ以外は)、
寄れないし、露出計に引っ張られて操作は不自由で、
レンジファインダー・カメラに対する優位性を、
そこ個々損なっているずっこけカメラだけれど、
独特の操作感と写りのよいレンズ達で、
楽しむカメラとしては十分に魅力的だと思う。

その中で、
”m”型は露出計を載せない廉価版ながら、
操作性が最もよく、台数も少ないため、
最右翼のお勧め機種だ。

今回はかんたんにその解説をしようと思う。

未整備のベッサマチックでよくある問題は、
シャッター故障と共にファインダーの汚れ。
一面細かいつぶつぶが散っている事が多い。
BMplism
このカメラは、何とプリズムを枠の上に置いて、
その上にスポンジを置きアッパーカバーをかぶせ、
押さえつけている。
プリズムを留めるフレームもネジも何もない。
(何故このような構造なのか不明)
スポンジはモルトと同じ材質なので、
加水分解が進むとぼろぼろになり、
ファインダー部分に大量進入する。
(今風に言うと・・メルトダウン)

この構造は廉価版だからではなく、
シリーズ全般にほぼ踏襲。
だからといって、
お粗末カメラでない見事な機構は・・・・、
次号で・・・。

  1. 2011/05/19(木) 10:19:38|
  2. レンズシャッター一眼レフ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

黄金週間 その2

完全に寝ぼけた更新になってしまうが、
今回の福島行きで感じたことを、
今更纏めてみる。

1 食い物がとても美味しい。

大内宿は地元ではかなり大手の観光地で、
来場者も多く当然軒並み食事処なので、
ドライブイン料理を覚悟していたのだけど、
おそばもずんだ餅も大変に美味しかった。
それどころか、普通の温泉施設の、
休憩室で食べたラーメンすらなかなかの物だった。
只見駅前民宿の夕食も秀逸。
浦安の”Dの国”は見習っていただきたい。
何処でも安心して、
美味しい料理にありつけるのは、
旅行の最高の醍醐味だと思う。
(ハズレはそれとして楽しむけどね・・)

2 何故か写真文化が高い・・ような気がする。

舘岩村の行きつけの民宿には、
何冊も地元の写真集がおいてある。
そして、只見の町中にはこんなお店が。

megurosyasinntenn
町内でこれだけ押しの強い店構えは、
他にありませんでした。
趣味がよいと言えないところが悲しいが、
気を吐いていることは確か。
木村伊兵衛さんも通ったと言うし、
東北には写真を愛する気風があるのだろうか?

地元で無償配布されている、
ミニコミ誌がとてもハイセンス。
aidu
I'sと書いて”あいづ”と読む。
季刊で会津地方の生活と技術を取り上げた内容は、
小冊子ながら見応え充分。
お出かけの際は是非お持ちください。

・・・職人の手業を写真に撮りたいな。

  1. 2011/05/18(水) 10:40:13|
  2. Event
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

黄金週間

”気晴らしがしたい”と言う要望があったけれど、
小心者で”自粛”にも足を引っ張られ、
結局福島県の売り上げに、
少しだけ貢献することになりました。

さすがに、浜通り・中通りに行く度胸はなく、
会津に直行。
ooutijuku
大内宿や

datamiko
只見湖

mitinoku
そして、いつもの舘岩村の民宿に泊まって、
帰ってきました。

その中で、記憶に残ったことを幾つか・・・・。

同行したマスコミ関係の人から聞いた、
首相が”末期のヒットラー状態”というのが、
かなり信憑性の高い話らしい・・・、
と言うのはともかく、
東北地方には沿岸部と内陸部との経済格差が、
歴史的にあり、貧しい内陸部は津波の被害を、
他人事的にとらえていると言う。
岩手が一枚岩でないことが、今後の復興に影響する。

只見に泊まって、まちをうろうろ。
レンタサイクルを貸し出すそうだが、
自転車で回るほどの見所が???????
ただし、公衆トイレには落書きが全くないし、
予備のトイレットペーパーが完備。
治安は最高。

只見駅はマニアックポイント。
ガイドパンフにも載っている、
”人力転車台”にわくわく。
しかーし、雪山に阻まれやむなく、
線路内を通って辿り着くと、
駅長(?)が血相変えて指導。
確かに違法行為だが、
次の入線は一時間以上先。
なんだかな・・・・・・・。
tennsyadai

私は”てつ”ではないけれど、
メカは好きなので、
これを見るとつい興奮してしまう。
c581

つい息子を立たせて・・・・。

c582



  1. 2011/05/10(火) 00:40:39|
  2. TOPICS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

反省 その2

これもヤフオフで落札した、アグファ・オプティマ。
手持ちのジャンクと二個一して、完品を製造。
外郭交換だけのかるーい修理だったはずが・・・。

optima2


optima1

組み上がって、シャッター切ると正常作動。
このカメラに時折起こるシャッターご臨終がなかったので、
こりゃ丸儲けと大喜びもつかの間、
フィルムを入れると・・・バリバリバリ・・・・。

ご存知の通りこのカメラは巻き戻しクランクもノブもなく、
巻き上げレバーで巻き戻しを行う特殊な作りなので、
そのあたりの動きがビミョーなのね・・・・。

結局ボディー下の輪列を全て外したあげく、
巻き上げドラムまで取り出して調整することに・・・・。

どんなカメラも楽させてもらえません。

optima3

やっと皆ちゃんと動くようになりました。










  1. 2011/05/05(木) 18:00:36|
  2. レンズシャッターカメラ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

くらびぼー

Author:くらびぼー
 HP    https://camera-rokkoo.amebaownd.com/
 twitter  https://twitter.com/rokkoo2013

職人仕事の片手間に、
カメラから教わった事を書き留めます。
映画・漫画・書籍等々、
書きたいことは沢山あるけれど、
本業に追われ更新は途切れがち。
まあ気長にお付きあいください。
掲載内容に関わらず、
カメラ修理/整備全般に渡ることがらについて、
何でもお答えいたします。
ご遠慮なくお問い合わせください。

〒 103-0013
 東京都中央区日本橋人形町1-1-21 
   人形町ビル1f
  カメラのロッコー
  03-3667-4285
   日祝休
   月曜~金曜 11:00~19:00
   土曜    12:00~17:00

ショッピングカート 始めました。
  http://rokkoo2013.cart.fc2.com/

フリーエリア

アクセスランキングにご協力ください。

フリーエリア

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード