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くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

ペンタコンシックスの使い方 その4

前回記事について補足説明。
”指を添えてレバーを戻すのは常識”と書きましたが、
本当はもっと切実なことで、
今回解説のために敢えてレバーを勢いよく戻してしまったけれど、
P6系カメラはそのような操作をすると、
コマ間不良を起こす以上に、
シャッター自体が壊れてしまいます。
(某カメラショウで買う気満々のお客さんが検討中に、
 その友人がレバーをバシバシやったために、
 その場で作動不良を起こし売り損なった経験あり)

レバーは絶対静かに戻してください。
 
  1. 2012/04/08(日) 23:58:20|
  2. フォーカルプレーン一眼レフ
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ペンタコンシックスの使い方 その3

さて、
今回はP6系最大の問題、”コマ間不良”について解説する。
何を隠そう私のPCは既に10年落ちのご長寿XP機。
you-tube対応していないので、
裏技を駆使して何とか取り込んだのがこれ。



何故コマ間不良が起こってしまうか、
お分かり頂けただろうか?
因みに動画内で述べていた、
巻戻り防止ギアはこれ。

P6tranpoGiar

スケールとして120スプールを置いたが、
それより小径な円盤にぎっしり歯が切られているのを、
お分かり頂けると思う。
左側ギアの二つのダボにスプールの穴が噛み、
右側は同じモノの裏側を表す。
このパーツは単なる無垢の歯車ではなく、
その内側にクラッチ機能が組み込まれている。
このため、もしも、ギア飛びを嫌って谷を深くすると、
内部容量が確保できなくなる。
欠陥設計と言われればそれまでだが、
巻き上げレバーに指を添えて戻すのは、
カメラ操作の基本なので、
ご勘弁いただきたい。

これは、
あらゆるカメラに共通する作法です。
逆に、全く無頓着にレバーをひっぱたいている人が居たら、
黙って無知を笑ってやればいいし、
そのような店員の居るカメラ屋さんでの買い物は、
あまり期待しない方がいいでしょうね。

  1. 2012/04/08(日) 21:16:18|
  2. フォーカルプレーン一眼レフ
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ペンタコンシックスの使い方 その2

ペンタコンシックスを点検するとき、
先ず最初に行うのは、
シャッター音の確認。

どの速度でもかまいませんが、
レリースして幕が走り終わる辺りで、
”ゴホッ”とせき込むようなノイズがしたら、
不調を起こしているかその直前の状態にあります。
(これを、動画で説明したいのですが、
 未だインフラが整いません。こうご期待。)

この場合、
1/125に合わせてシャッターを切ると、
このような状態になっていることが多い。
P62012ape3
後幕が締まりきらず途中で止まってしまっている。
こうなると、
フィルムがかぶってしまい写真にならない。
これが最も典型的な、P6系の不調です。
(コマ間不良については、後述します)

ネット上には、上カバーを外し、
シャッターダイヤル下にある調速機構を露出させ、
調整することで後幕途中停止状態を回復させる方法が、
上がっていますが、それでは不調は根治しません。
テンションを進め幕速をあげる方法も、同様です。
これら二つの方法では、上に挙げた”せき込み”を、
解消出来ないことがその根拠になります。
不自然なノイズは作動機構内に、
本来はないフリクションが生じていることを表しており、
これが抵抗となって後幕を途中停止させています。
従って、抵抗を解消しない限り、
本来の機能を回復させることは出来ないのです。

いやしくも”ハッセルブラッド”の異名をとるカメラは、
出荷状態では最低減段階露光機能は有していたはずです。
もし、上記のような安易な方法でかぶりを押さえたとしても、
1secから1/1000に至る、
バランスの取れた速度変化は実現できないでしょう。
勿論、電子制御されたメタルフォーカルプレーシャッターのような、
高精度は望むべくもありませんが、
レンズを外してフィルム側から観察すると、
きちんと整備されている機体は、
黙視でも速度差は確認できます。
不用意に調速装置に手を入れると、
そのバランスを崩してしまい回復させるには、
かなり手間をかけなければなりません。
安直な対処はカメラを傷めるだけですから、
絶対にやめてください。


因みに、
このカメラは機構上1/1000はよほどのことがない限り、
正常作動します。
問題は、1/1000と1/500とが正しく変化しているかなのです。
未調整の機体は、
この二速が殆ど同じになっているでしょう。


  1. 2012/04/02(月) 12:50:27|
  2. フォーカルプレーン一眼レフ
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ペンタコンシックスの使い方 その1

福岡に持ち込んだ6×6カメラは、
東ドイツのロングランカメラ、
ペンタコンシックスだった。

P62012ape1
嘗て、40年近く彼の地で製造され、
旧ソビエトのソユーズ計画にも使用された、とか、
”東のハッセルブラッド”と呼ばれた、とか、
なかなか立派な逸話を持つ、
魅力的なカメラだ。
正直、”東の・・・”と言う異名は、
ご本家に失礼ではないかと思う。
勿論当時の東側における位置づけでは、
間違いなくそのポジションうだろうが・・・・。

このカメラが悩ましいのは、
レンズラインナップが充実していて、
とても魅力的なことだ。

P62012ape2
主立った標準、広角を並べるとこの6種。
左奥ミール38B(65/3.5)から時計回りに、
ミール26B(45/3.5)、フレクトゴン(50/4.0)、
ビオメタール(80/2.8)、テッサー(80/2.8`)、
アルサート(80/2.8)。

ミールとアルサートとは、P6純正ではなく、
マウントを共有するキエフのレンズだが、
何れも素晴らしい写りが楽しめる。
標準のテッサー・ビオメタールは既に定評あるが、
最近入手したアルサートを検証すると、
この二種とは全く違った構成であることがわかった。

また、
フレクトゴン50/4.0も、
以前から私の回りで評判がよい。
しかも、数万円で手に入る。
ワイドローライやディスタゴンと比較すると、
つい触手をそそられてしまうではないか。




  1. 2012/04/02(月) 11:59:48|
  2. フォーカルプレーン一眼レフ
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