くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

クラシックカメラの楽しみ方 その3

何とかミラーボックスを分離し、
レンズシャッターを取り出し、
羽を確認すると、
油分が付着しています。

OHに近い整備をしたという話でしたが、
シャッターの完全分解までは、
行っていなかったようです。
この状態ではこれからの低温期に、
シャッターが粘ったりジャムしたりするでしょう。

このカメラの光学系の最深部、
シャッター羽を取り出しベンジンにつけて清掃します。
一般的なレンズシャッターはさらに奥、
絞りはねを取り出し同様に洗ったりもします。
慣れると15分ほどで組むことができます。

あとは、
もと来た道を戻るだけですが、
工程ごとに作動確認しないと、
結構見落としをして、
引き返さなければならなくなります。
とても単純なことに思えますが、
かなりの確率で確認を怠り、
往復を繰り返します。
そうしているうちにパーツが変化して作動が変わり、
その修正に手間取り、集中力を落とすとパーツを飛ばし、
這いつくばって探しているうちに、何かに引っ掛けて部品を落とし、
逆上して点検するとさらに奥の問題に気付く・・・・・。

こう書いているだけでぞっとする無間地獄が、
あっという間に出現します。

カメラの修理は登山に似ています。
ミスや事故は、
遭難と同じ様な過程を経て、
重大化します。

”天は我々を見離したか・・・”
真夏に大汗かきながら、
地吹雪に囲まれた気分で、
呻いたことがあります。


 以下次号

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  1. 2014/11/28(金) 11:21:28|
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クラシックカメラの楽しみ方 その2

届いたカメラを分解してゆくと、
先ず、貼革がG17ボンドで接着してあります。
このカメラの貼革は本革ではなくビニールに似たシートなので、
有機溶剤にさらされると縮んでしまうし、
再分解の際大変に手間をとります。
その都度溶剤を使えばますます縮みます。
必ず両面テープを使ってほしい作業です。


BM高宮d
BM高宮c

ミラーボックス部を分離すると、
不動の原因がわかりました。
ギアにビスがはまり込んで動けなくなっています。
ただの噛み込ではなくスライドギアの隙間にはまり込んで、
しかもレールの穴に食い込んでいるため、
全く動かせないし無理をすると元に戻せなくなります。

お客さんは自分の不適切操作で、
ジャムしたのではないかと心配していましたが、
全く操作に過失はなく、
明らかに修理ミスでした。

 以下次号
  1. 2014/11/27(木) 19:17:39|
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クラシックカメラの楽しみ方

最近受け付けた修理に絡んで、
昔のカメラをどう楽しんだらいいのか、
修理屋の立場で書いてみようと思います。

BM高宮a
首都圏外にお住いのお客さんによれば、
ベッサマチックを5月に地元で入手直後に撮影すると、
全くピンぼけ写真だったのですぐお店に渡して修理を頼むと、
結局戻ってきたのが10月で、
しかも、撮影途中で巻き上げレバーが、
完全にロックして動かなくなってしまった・・・。

その後買ったお店とどのような交渉があったのかは、
確認しなかったけれど、
とりあえず症状から推察するに、
完全な分解清掃が必要なこと、
仮に簡易処置で回復したとしても、
その後の作動は保障できないこと、
それらの処理には多分購入金額と同額か、
それを上回る費用が掛かることを伝えて、
修理進行の了解を頂きました。

  以下次号
  1. 2014/11/26(水) 12:29:59|
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石川文洋写真展

ご縁あってお付き合いのある、
カメラマン・石川文洋さんの写真展が、
10月25日(土)から12月21日(日)の期間、
日本新聞博物館二階企画展示室で開催されています。

 11月22日土曜日 14:00~16:00
   講演会
 11月23日日曜日 13:00~15:30
   映画上映と文洋さんのトーク

があります。

土曜日は店を開けているので、
日曜日に出かけてゆこうと思っています。
お時間ある方、ぜひお出かけください。

文洋さん



http://newspark.jp/newspark/exhibition/images/2014-10-ishikawabunyo.jpg
  1. 2014/11/21(金) 16:54:45|
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不明、不覚をお詫びいたします。

先月来続けてきました連載、
”純粋デジタルカメラ批判”は、
私の誤解を前提とした著述でした。

ご指摘、ご議論いただいた方々にお礼申し上げるとともに、
誤解・不快を与えた方々にお詫びいたします。

正直、ライブヴューファインダーを見ながら、
瞬間的にスチール写真を撮る機構についての理解が、
まだ十分ついておらず、
納得がいっていないのですが、
少なくとも私が実機を触って感じた、
レリースレスポンスの遅れは、
測距時間に起因するものだったと考えます。

今後は、
より正確な記事とするよう心がけます。

  1. 2014/11/21(金) 16:07:01|
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映画・漫画・書籍等々、
書きたいことは沢山あるけれど、
本業に追われ更新は途切れがち。
まあ気長にお付きあいください。
掲載内容に関わらず、
カメラ修理/整備全般に渡ることがらについて、
何でもお答えいたします。
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