くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

偉さの再確認 その2

さてさて、本年度も終わりです。
このところ、簡単カメラばかりを取り上げてきたので、
ここでは少し凝ったカメラをお題に、
少しばかり小難しい蘊蓄をたれようかと思います。

では、これは何でしょう?
flamfoca
以前師匠から、”色々なカメラの修理をやればやるほど、
ライカのすばらしさが実感できる。そのライカの中で難しいのは、
戦前のタイプだ・・・”と言われてきた。
その意味をこのカメラの修理をやって、
私なりに理解した。

foca1
1949年に発売されたフォカユニバーサルは、
一枚目の画像のように、プレス板のビス留めで、
シャッターフレームが作られている。
こいつは、ライカのようにスローガバナーの当たりを、
最終調整で外から出来るようにはなって居らず、
全部組んでしまってからこのフレームを、
前面ボディーシェルにビス留めする作りになっている。
ところが、苦労して調整したシャッターメカを、
シェルに取り付けると、このフレームが歪んで、
調子が狂ってしまうのですよ・・・・。

ライカはとっくの昔にアルミダイカストフレームを、
実用化していた。
プレス板ビス留め構造では剛性が不足していて、
精度が出ないことを知っていたのだと思う。
尤も、以前Ⅲaの幕交換をやったときには、
同じ構造のフレームでも今回のような顕著な狂いは生じなかった。

結局、フォカはM型どころかダイカスト構造に進化することすらなく、
1964年まで同様のカメラであり続けた。
フランス政府は高額の輸入関税をかけ、
このカメラを保護したけれど結局支えきれなかった。
このカメラを観るとき、
何処かいびつでひ弱な印象を受けるのは、
そんな背景があるからなのかもしれない。


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