くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

最高のLS-SLR その2

ベッサマチックの上部構造はトホホだけれど、
下部構造は素晴らしい。

BMMecha
ミラーボックス底部に組み込まれた、
この機構がシリーズに共通した、
巻き上げ装置。

レンズシャッター一眼レフでやっかいなのは、
ボディー本体とレンズボートとの間に、
非常に厳密な連動を要求されることだ。
つまり、鏡胴部にあるレンズシャッターを、
ボディー側から巻き上げなければならないが、
巻き上げ量が小さすぎるとセットできず、
逆に大きすぎるとジャムするか最悪壊れてしまう。
しかも、両者は分離・結合できなければ、
修理・調整できない。

レチナレフやフォカフレックスはこの機構を、
ギアでやろうとしたために様々な理由に起因する、
調整が非常に難しく、
レチナレフは結局ダメカメラになってしまった。

フォクトレンダーは巻き上げレバーに始まった輪列を、
ボディー下部で一旦スライド運動に変換し、
レンズボード側に引き渡している。
画像中央部に見えるシャフトがそのレールで、
ロの字型の遊底が巻き上げ運動を引き受け、
その奥に切られているギアが
シャッターチャージシャフトギアとかみ合い、
レンズマウント部のシャッターを巻き上げる。

画像上部に写っている雁木の入ったブロックは、
上記遊底の緩速装置で、
シャッターレリ-スの後シャッター羽閉鎖から、
ミラー・遮光板上昇とシャッター羽開閉(露光時間)との間の、
タイムラグを稼ぐ。
もし、遮光板が上がりきらないうちに、
シャッター羽の開閉が始まってしまうと、
ミラー切れを起こしてしまう。

私の知る限り、
この装置を入れて厳密に全体のタイミング調整している、
LS-SLRはこのシリーズだけです。

長くなったので、
以下次号
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  1. 2011/05/20(金) 10:52:35|
  2. レンズシャッター一眼レフ
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