くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

最近読んだ本

あの暑い最中、
こんな暑苦しい本を読んでいた。

mowrevorution
”毛沢東の大飢饉”
フランク・ディケーター著
 中川治子訳 草思社刊

帯にあるように4500万人を失う飢饉とは何なのか、
書店で手にとってそのままうちに持ち帰り、
ずっと読みふけってげんなり・・・・。
ここに書かれている事実は、
紛れもない地獄です。

1958年から1962年にかけ、
中国共産党は”大躍進”と称する、
大増産キャンペーンを展開し、
その誤った指導により
結果的に国土と人心を徹底的に荒廃させ、
6億8千万人あまりの人口のうち、
上記の数の人々を失った。
餓死が大半だが拷問・自殺・疫病死等々、
ありとあらゆる不自然死がこれに含まれる。

途方もない数なので、
にわかに想像も出来ないが、
先の大戦で失われた日本の人口が、
大雑把に計算すると4.2%であるのに対し、
この中国の災厄は6%を越える。
原爆も焼夷弾も銃撃戦も無しに、
国のミスリードでこの数字はすさまじい。

図・写真を廃してひたすら文章で、
披瀝される事実の数々は、
結果的に新たな疑問を呼び起こし、
何の解決ももたらさない。
しかし、圧倒的な事実は、
人としてやってはいけないことだけは、
教えてくれているような気がする。

地獄の地獄たる所以は、
人の絆の喪失に他ならない。
”娑婆の収容所”と嘆き合った、
会社勤めの経験がある私には、
同僚同士が監視し合う狂気の緊張感がよくわかる。
本書を本当に読み解くべきなのは、
TEPCO、JAL、JR西日本等官僚主義が、
中枢に回った企業の人々なのだと思う。




関連記事
スポンサーサイト
  1. 2011/08/21(日) 22:49:14|
  2. Book
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<最近読んだマンガ | ホーム | お知らせ>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kurakameboubiroku.blog98.fc2.com/tb.php/345-6eb56baa
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

くらびぼー

Author:くらびぼー
 HP    https://camera-rokkoo.amebaownd.com/
 twitter  https://twitter.com/rokkoo2013

職人仕事の片手間に、
カメラから教わった事を書き留めます。
映画・漫画・書籍等々、
書きたいことは沢山あるけれど、
本業に追われ更新は途切れがち。
まあ気長にお付きあいください。
掲載内容に関わらず、
カメラ修理/整備全般に渡ることがらについて、
何でもお答えいたします。
ご遠慮なくお問い合わせください。

〒 103-0013
 東京都中央区日本橋人形町1-1-21 
   人形町ビル1f
  カメラのロッコー
  03-3667-4285
   日祝休
   月曜~金曜 11:00~19:00
   土曜    12:00~17:00

ショッピングカート 始めました。
  http://rokkoo2013.cart.fc2.com/

フリーエリア

アクセスランキングにご協力ください。

フリーエリア

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード