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くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

海堂尊

このところずっと、
嫁さんと本の回し読みをしているのだけれど、
”チーム・バチスタ”以来海堂ミステリーに憑りつかれている。
同一作家を連続して読んだのは、
小学校の時のコナン・ドイルと、
中学校の時の横溝正史以来・・・。

P1010012.jpg

文庫化されているすべてを読破したわけではないけれど、
その中で特に印象的だったのは、
産科・婦人科の問題を酷薄に扱った、
”ジーン・ワルツ”だった。

ここで描かれる、
”こどもを望む夫婦”の心情は、
経験者として強く共感するし、
その実相に役人や”有識者?”と呼ばれる面々が、
全く向き合っていないことも、
今現在子育てをしていて日々感じている。

それとは別に、
海堂作品を読んで感じるのは、
それぞれの物語が、
”お話(エンタテイメント)”としてよりも、
むしろ日本の現状を告発するドキュメンタリーとして、
読み取れることだ。

”医療現場”の立場から発せられる言葉は、
時として官僚、分けても厚労省の無能や身勝手ぶりを、
解りやすい言葉で完膚なきまでに披瀝する。
鵜呑みにしてはいけないのだろうけれど、
やっぱりね…と思えてならない。

海堂という人は、
作家である前に医師であって、
それ故抱える焦燥というドキュメントを、
エンタテイメントとして人々に理解させ、
世の中を変える力を持っているという意味において、
猪瀬直樹や立花隆よりも、
数段すぐれていると思う。

これを読んでしまうと、
突拍子もないトリックを基礎にした
ただの殺人事件を描いたミステリーが、
つまらなく思えてしまう。

それにしても、
”官僚”とは、
こんなにバカヤローなのだろうか?
自営業をやっていると、
組織の理屈よりも、
もっと大きな視点で自分が生き残れる術を考える。
役所勤めでストレス貯めて、
退職後にぽっくり逝ってしまうより、
もっと気持ち良く生きる方法はあるはずなのに・・・。

役人の正しい作り方を間違えたことが、
この国の誤りなのか、
どうやってもそうなってしまうのか、
いろいろなことが膨らんで考えさせられる、
深い読書週間です。





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  1. 2014/05/10(土) 23:47:12|
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