くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

悼む人  2

売れている本にケンカを売っているようだけれど、
同じようなことは以前にもあった。

”20世紀少年”。
浦沢直樹のヒット作で映画化もされたけれど、
冷静に世界観を検証すると、
つじつまの合わないことだらけ。
創作の段階で指摘されて、
整理されるべきことが、
そのままなおざりにされたのは、
人気作家の御威光に押し切られたのではないかと、
勘ぐってしまう。

逆に、二作とも、
作品の中でのエピソード的な部分には、
圧倒的な力がある。
(小説の中、
 事件で亡くなった女性の人となりが明らかになるくだりでは、
 ほんとにわたしは泣きました。)

読ませる部分で引き込まれるけれど、
根幹の矛盾は置き去り。
しかも、
書評においてもその部分の指摘が全くない。
文庫下巻の巻末に、
ご丁寧に各紙の書評が載っているけれど、
どれも言及していないし、
主人公の行動に対して、
満足できる解説もなされていない。
実際この人たち本当にこの話を理解しているのだろうかと思う。

荒唐無稽な発想に、
実社会への着地点を用意し、
その間に虚実を取り混ぜてつじつまを合わせ、
物語として形作ることが小説であり、
それができなければ、
ただの与太話にすぎない。
小説に実在感を期待しない人もいるのかもしれないが、
わたしは、
見た夢を延々聞かされるのに付き合うほど、
暇ではない。

  以下次号

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