くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

街の写真屋は使命を終えたのか? さいご

紙焼き写真の価値についての論議は、
ここではおくとして、
街の写真屋がなくなって、
そこでのプリントができなくなってしまうとどうなるのか?

ネット注文で、
コンビニ受け取り、
大手の大規模店の注文機で発注し、
受取もそこで・・・というのが、
現在一般的な方法で、
十分それで事足りると思われるかもしれないが、
2年以上現場に立っていると、
それでは不十分であることがよく解る。

先ず、
持ち込まれるカメラの8割は、
レンズが汚れていて、
画像がぼけている。
勿論、撮られてしまった写真は、
画質をいちいちあげることはできないが、
カメラがそこにあるのなら、
レンズを拭いて次回からの写真は、
正常に戻すことができる。

これも経験則だけれど、
お客の顔を観ないでアルバイトが受け付け、
工場で処理された写真は、
決していい感じの写真になっていない。
写真を知っている人ならば、
プリントの問題点を指摘できるけれど、
あまり詳しくない人は、
レンズが汚れていることにも気づかないし、
プリントがおかしいことも解らない。
違和感を感じたとしても、
きちんと表現することができず、
不満をためてしまうだけだ。
こういうことが繰り返されると、
紙焼き写真の良さが失われ、
それ自体の価値をなくしてしまう。

つまり、
紙焼き写真にたいして、
きちんと責任をとることがインセンティブになるプロが介在しなければ、
その品質は維持できず、
確実に廃れていってしまうだろう。

街の写真屋さんが無くなってしまうということは、
そのまま、
紙焼き写真という文化の消滅に直結している。
私の仮説は多分的を外してはいないと思う。
現状に即した店舗用紙焼き銀塩プリンタの、
新規供給が絶たれている今、
かなり急速に”写真”はなくなってしまい、
”画像”が巷を埋めるだろう。

蛍光色で塗られたような写真ではなく、
透明感とくすみがきちんと表現されている写真を、
今でも楽しんでおられる方は、
行きつけのお店を大切にしてください。
多分、大変な努力を払って、
そのお店は運営されています。

  おしまい

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