くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

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フジカ ミニ

1964年9月に発売されたフジカ・ミニは、
爆発的だったハーフ判カメラブームの、
最終ランナーともいえる存在です。

ボディー上下をつまんで巻き上げするため、
手のひらにすっぽり入るほど、
コンパクトにまとまられたパッケージングは、
カメラづくりの下手くそな富士写真フイルムらしからぬ、
優れた設計で今でもとても人気があります。

しかし、
製造から既に50年を経ているため、
分解してみると内部は完全に遮光用モルトが劣化しています。
_DSC0222.jpg
我々修理屋は、
このような劣化した遮光材料処理に、
かなりの時間を費やさせられます。
単に光が漏るというだけではなく、
ぱさぱさのパン粉のような状態ならばまだいいのですが、
べたべたした粉になってしまっていると、
シャッター羽に付着して動きを妨げるだけでなく、
力の加減や付着した部位の強度によっては、
かなり深刻に(羽の幕が裂けるなど)ダメージを与えます。

大切にしまい込まれていて、
殆ど使用感の無いカメラであっても、
製造から時間のたった機械は、
同じような問題を必ず抱えています。

もう、
機械式カメラは整備なしに転売できる時期は、
とっくの昔に終わっています。
カメラ屋さんはお客さんにそのような事情を、
積極的に説明しなければいけないでしょうね。

私は、
将来的に劣化することが解っている、
モルトと呼ばれるスポンジは、
なるべく使わないようにしています。
勿論、この素材が交換時期を迎えるころに、
定期的な整備を行うように作られているという考え方もありますが、
なかなか動いている機械を有償整備に出す人はいません。
今回はスポンジではなくパテを使って遮光措置を施しました。
_DSC0223.jpg

幸い、
この機体のセレン素子は、
劣化が少なく元気に電流計が動いていました。
50年前と同じような写真が、
今でも撮れるはずです。
hujicamini





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  1. 2015/11/10(火) 11:11:57|
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