くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

Konica IIIA

当時のカメラをたたえるコメントが入ったので、
調子に乗ってまたまた宣伝。

_DSC1342.jpg



1958年7月に発売されたKonicaIIIAは、
約20年前に発表されたI]型から連なる、
小西六写真工業製カメラの事実上の頂点です。

特筆すべきは、
通常カメラを構えて右手側に置く巻き上げ操作用レバーを、
レンズ鏡胴中心軸を芯に回転させる構造に配したこと。
他に、類例がないわけじゃないが、
あまり使い良い方式でもない。
多分、プロカメラマンはあまり使わなかったと思う。

いかにも、
商売にさとくないお坊ちゃん会社の作りそうな、
お大尽カメラなのだけれど、
それ故作り込は素晴らしい魅力にあふれています。

先ずメッキが素晴らしい。
画像に挙げた機体は、
汚れやくすみが相当に出ていたけれど、
分解清掃かけるとこのように輝きを取り戻しました。
分厚いクロームメッキは今日作ろうとするといろいろな制約があって、
当時は工員さんの健康を冒し、
結果的に大量な生き血を吸った代物でしょう。(合掌)

次に各部の加工。
_DSC1336.jpg

鏡胴横に突き出ているのはヘリコイドのつまみ。
この部分の意匠でこれほど凝ったものは、
国際的に見ても稀でしょう。
その前面に配された露出調整リングは、
単なる円形ではなく楕円形をしていて、
厚みの大きい部分の上部に手がかりの刻みを入れる凝った造り。

前回も書いたけれど、
この時期はM3ショック後の世界で、
このカメラが小西六の一つの回答となり、
ある意味日本的カメラ美意識の頂点だったと、
私には思えてなりません。

この後、
同社は製品ラインナップを大転換し、
S型(スタンダード)として発表、
以後大衆機路線を走ります。
それは、前回挙げた3社とは全く異なる戦略で、
結果的に成功を収めました。

しかし、
ある意味仇花的なIIIAは、
手元で愛でるカメラとしては、
もっと評価されてもよい製品だと、
私は思うのです。


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