くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

SiletteSL

修理依頼を受け、お客さんからの要望もあったので、ここでは、画像を添えて作業内容を解説します。

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露出計の載ったレンズシャッター機で距離計のない比較的シンプルな機種です。今回はシャッター不良を以前修理に出したのに完治しなかったため、当店に持ち込まれました。作業前の点検では、確かにシャッターが開いておらず羽に油が付着しているようです。定石通りシャッターの分解清掃をこないます。

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ケースを開けてスローガバナー、セルフタイマーユニットを外すと、その下に油ジミがあります。よくあることですね。先ず外したユニットを洗います。

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機械部のベースプレートをケースから抜き、羽を見るとべったりと油で張り付いています。最近ここまでは開けていないようです。

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羽を外して洗い、ついでに絞りの羽も外して洗います。こうすれば滑らかに動くし数年ぐらいでは止まりません。

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実は、この機械ではセルフタイマーが不調で、通常は洗浄注油で機能回復するのですが今回は手を尽くしても不調を取り切れずユニット交換しました。

_DSC0997.jpg

その後依頼者の意向を受け、セルフタイマーは使えないようにして修理上がりとします。

_DSC0998.jpg

露出計のセレンは非常にいい色をしていたので、実用可能でしょう。動きを確認し、ファインダー清掃を行い作業完了です。


機械式レンズシャッターは宿命的に、ある程度の期間が来れば羽に油が回り、作動不良を起こします。しかし、その都度きちんとOHして羽やケース内部の余分な油を取り除けばまだまだ問題なく動かせ続けることができます。回路の劣化や断線で全く動かなくなってしまう電子シャッターとは、そこが大きく違い、よほど粗悪な機械でなければこれからまだまだ長い間操作を楽しむことができるでしょう。AF/AEなど自動化の進んだカメラは当時の最新技術だったのですが、今となっては製品寿命の面で機械式カメラに対し、圧倒的に不利で、それゆえ、市場での評価は今後大きく開いてゆきます。OM-1よりOM-2のほうが当時は高性能機だったけれど、今後も使い続けられるのは、1の方なのね。このような観点はあらゆるカメラに通用します。今後、フィルムで写真を撮ろうと考えられる方は、それを踏まえて機種選択されるべきでしょう。”クラッセ”は長く使えるカメラではないのです。










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  1. 2016/08/15(月) 12:28:43|
  2. レンズシャッターカメラ
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