くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

歴史の教訓

最近読んだ2冊の本がずぬけて面白かった。


201705book
”仕事に効く教養としての世界史” 出口治明著 祥伝社刊
”日本軍とドイツ軍”  藤井非三四著 学研刊

極々端折ってまとめると、第二次大戦後の高度成長は経済的な幸運に恵まれて起こっただけで、もう二度とは起こりえないということ、連合国分けてもアメリカがどれほど周到に戦争を経営・戦時総力戦体制を断行し、逆に日本がダメダメだったかが、それぞれ書かれている。読み終わると、これまでうっすら感じていたことが確信に変わった。


所謂高度経済成長を、特にそれを担った人たちは、大変に誇りに思っているけれど、確かにみんな頑張ったんだけど、決してそれは日本人が優れていたから達成できたんじゃない。防共の堤防としてアメリカが軍事支出を肩代わりしてくれて、且つ、大戦の国内的ダメージがなかったアメリカにじゃぶじゃぶ輸出できた。作れば売れたんだから楽な商売だよ。勿論いろいろな無理や努力はあったろうし、何よりも現場レベルは非常に優秀だったのだと思う。でも、経営者がさえていたかというと、戦中あれほどダメダメでぼこぼこに負けた連中が、そう簡単に優秀な人材に代替わりしたとは思えない。

これまで何人も、なんでこいつが経営者・管理職なのか?と首をかしげる人物を見てきた。今回、それは特異的に恵まれた時代だったから許されたということが、やっとわかった。最も大切なことは、日本の国内にまだまだ自分の手柄でもない成功体験を振りかざす輩が沢山いて、そいつらが時代遅れの方法論に固執して労働生産性を貶めているという事実だ。アメリカ合衆国は戦時総力戦体制を整える過程で女性の経済的戦力化を完全に達成してしまっている。振り返るに、”日本死ね”と罵られる程70年以上たっても為政者が無能をさらしているのはどういうわけだろう?

”大人の言うことを聞け 決して「言う通りにしろ」じゃない”という歌がある。至言だと思う。年配者の言葉にはほんとにいろいろ学ぶものがある、でも、なんでもありがたく承っていると、自分たちの人生を見誤る。自分達の生活を、自分たちの子供たちの生活を守るために、我々はもっと考え発言してゆかなければならないと思う。もう”戦後”という楽園は終わって、いつもと同じ当たり前に困難な時代になったのだから。
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  1. 2017/05/15(月) 12:49:48|
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