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くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

Robot II

IT機器の普及していなかった昔(とはいえ、ほんの20年ほど前)は、何につけ”記録を取る”ということは簡単にできなかった。今でこそ”画像”はデータとして電脳空間を飛び回っているけれど、かつては誰かがスケッチしてそれを封書で送るしかなかったし、”写真”が発明された後でも、きちんと撮影してフィルムを現像し、それを印画紙に焼き付けなければ”データ”として使えない。何よりそこに誰かがいてシャッターを押さなければ記録されない・・・。というわけで、とにかく自動で写真を撮るための機械として開発されたのが、ぜんまい仕掛けのカメラ、その名の通り、ロボット。

_DSC0496.jpg

初号機は1934年にロールアウトしているからまだまだ第二次大戦も始まっていない。基本構造は変えずに上部構造をシンプルに整理したのが、五年後に発売された本機Ⅱ型。目立つ円筒型のノブは、ゼンマイの巻き上げハンドル。その横に突き出ているのが、シャッターレリースボタン。ファインダーを収めるボックスの上にあるボタンは、光路を切り替えるつまみ。
_DSC0502.jpg

本機がメッサーシュミットBf109のガンカメラだったのは有名なのだけれど、機銃弾の収束点あたりが写るように、カメラを翼内に収めようとすると、普通のカメラだと必ずフィルム側からファインダーを覗いて確認しなければいけないが、小さな点検口には頭を突っ込む余地はない。そこでこのカメラにはカメラの横にもファインダーアイピースが付いていて、翼に乗っかって点検口の上からのぞいて撮影範囲を見ることができる。

ことほど左様に、一般的な写真撮影とは違う用途に使われる機械であるため、使用フィルムは135と同じであっても、通常のパトローネではなく専用のケースに詰め替えて撮影しなければならない。そのかわり、撮れる写真は真四角です。
_DSC0841.jpg

軍用に使われたぐらいだから、とにかく堅牢で故障知らず。レンズバリエーションも豊富で粒ぞろい。135フィルムで真四角写真楽しむのなら、最有力機種だと思う。
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