FC2ブログ

くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

レンズ清掃という作業

大学2年の時に通った、学校の隣にあった自動車学校は大手自動車メーカー直営で、厳しい指導が評判だったが、そこでの教えは今でもしっかり覚えている。曰く、”よい運転とは、同乗者が不安を感じず、無駄な燃料を使わず、尚且つ速い”。真に適格、ミハエル・シューマッハの駆るタクシーは、こんな風だったのだろうと勝手に想像している。

これに習って、私の本業でも中核をなす”レンズ清掃”の理想形とはどのようになるのかを考えてみた。”レンズを傷めず、無駄な時間を使わず、尚且つ綺麗”というあたりか・・・・。

レンズ拭き
カメラ手入れは、先ず、外装のほこりを払うところから始まるけれど、もう少し可愛がってやろうと思ったら、ガラス部分の汚れを取ってやるのがいいでしょう。撮影レンズよりも先に、ファインダー表面の指紋を取り除いてやるだけで、劇的に見え方がよくなります。電話カメラのレンズ表面を少し拭いてやるだけでも、明らかに画質が変わります。お勧め。
外装として、表面を相当強く作ってある電話カメラのレンズ表面と違って、普通のカメラのレンズ表面は、気を付けて扱わないと痛めてしまいます。つまり、よく写るように整備するつもりが、かえって画質を悪くしてしまう可能性があるので、安易な処置は危険です。
第一に心がけるのは、こすらない事。汚れは、物理的にはがし取るのではなく、細かく刻んで丸めたティッシュペーパーに溶剤を浸し、ガラスを拭うことで、表面から浮いた異物を掬い取ります。私の師匠は”掃きとる”と表現していました。汚れによって水溶性・油溶性があり、溶剤を変えて何度が拭き取ります。用いるものは技術者によって違い、それぞれ秘伝があるようですね。中性洗剤の希釈液とアルコールが基本です。
所謂”ふきむら”なく綺麗にレンズ清掃できるようになるには、プロでも3年ぐらいの修行が必要なのだそうです。これを読んで興味を持たれた方は、ご来店ください。手が空いている時ならば、簡単な手ほどきをいたします。
関連記事
スポンサーサイト



  1. 2019/10/02(水) 14:57:51|
  2. 修理解説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<作動確認と作動保証 | ホーム | Ikonta532>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kurakameboubiroku.blog98.fc2.com/tb.php/947-b82b5610
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

くらびぼー

Author:くらびぼー
 HP    https://camera-rokkoo.amebaownd.com/
 twitter  https://twitter.com/rokkoo2013

職人仕事の片手間に、
カメラから教わった事を書き留めます。
映画・漫画・書籍等々、
書きたいことは沢山あるけれど、
本業に追われ更新は途切れがち。
まあ気長にお付きあいください。
掲載内容に関わらず、
カメラ修理/整備全般に渡ることがらについて、
何でもお答えいたします。
ご遠慮なくお問い合わせください。

〒 103-0013
 東京都中央区日本橋人形町1-1-21 
   人形町ビル1f
  カメラのロッコー
  03-3667-4285
   日祝休
   月曜~金曜 11:00~19:00
   土曜    12:00~17:00

ショッピングカート 始めました。
  http://rokkoo2013.cart.fc2.com/

フリーエリア

アクセスランキングにご協力ください。

フリーエリア

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード