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くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

深淵なる謎解き或いは足し算の写真

foreverSL
この画像を見てピンと来た人は、明日にでもBunkamuraに駆け付けた方がいい。
とにかく年の初めから素晴らしい写真体験が出来る。
前回2017年の好評に押され、再びニューヨークの伝説が帰ってきた。
Soul Leiter


去年から心待ちにしていた写真展、
平日水曜日だったのに、
エントランス前には開館前から何人もが列をなし、
その期待に十分に応えてくれる作品群だった。
・・・というよりも、私は写真を観ながら不覚にも涙があふれてきた。
何で私はこんな写真が撮れないのだろうか、
どうやったら物をこんな風に見ることが出来るのだろうか・・・と。

写真と言う手法を使った抽象表現で、
これほど成功した例はなかなかないと思う。
カメラ屋と言う立場上あまり大きな声では言えないけれど、
こういう写真を見てしまうとボケだ解像度だといった論議が不毛に思え、
作家の感性のすばらしさに圧倒されてしまう。

悔し紛れに一つだけ追いつくための分析を試みると、
作品を観ていて思い浮かぶのは五輪の書にある、
”観の目つよく、見の目よわく”と言う言葉。
一見して何が写っているかわからない画に何故か引き付けられてしまい、
更によく見ると確かにあるものが写っている。

写真撮影は引き算の技術だとよく言われるが、
ソール・ライターのそれは研ぎ澄まされた画面の中に、
何かが必ず浮かび上がる。
その足し算が生まれるまでの構成は、
周囲を見つめていては決して見つからず、
漠然とした”観の目”を身に着けて、
初めて勝ち取れるのではないだろうか・・・。

道は長いな・・・・。
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  1. 2020/01/26(日) 23:59:42|
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映画・漫画・書籍等々、
書きたいことは沢山あるけれど、
本業に追われ更新は途切れがち。
まあ気長にお付きあいください。
掲載内容に関わらず、
カメラ修理/整備全般に渡ることがらについて、
何でもお答えいたします。
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