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くらびぼー

修理屋家業の傍ら書き溜めた、クラッシクカメラの備忘録

エルノフレックス その3

このカメラのシャッターは、
シェルからそのまま抜き取れるタイプではなく、
輪列の載る板がアパーチャーを挟んで、
筐体にビス留めされ、
その間にシャッタードラムを渡す構造になっています。

従って、
分解清掃すると全く原形をとどめず、
こんな感じになります。
Ermanox5.jpg
上から順に、
左側機械板、右側機械板、
先幕テンションドラム、後幕後ろドラム、
後幕前ドラム。
左側機械板にローラーが載っているのが、
お分かりになると思いますが、
先幕テンションドラムに巻かれた幕は、
その先端にリボンが付いていて、
リボンはこのローラーで折り返し、
同じドラムの両端に留められます。
つまり幕とリボンとはループしているのね。

幕を外したドラムは、
元の接着剤が残っていると剥離の危険性があるし、
厚みが増えたり不均一だったりすると、
様々なトラブルが生ずることがあるので、
完全にはぎ取ります。
  1. 2012/12/07(金) 14:06:09|
  2. エルネマン
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エルマノックス その2

先ずレンズ・ファインダーを外し、
側面・後面のカバーを外すとシャッターが露出します。
幕そのものはとても綺麗ですが、
後幕を走らせるリボンが、
二本とも切れていました。
Ermanox2.jpg

このままリボンだけを交換する方法もありますが、
今回は機械をボディーシェルから取り外し、
幕交換をした上で洗浄・注油する事にします

機械を降ろしたシェルはこんな感じ。
Ermanox3.jpg
Ermanox4.jpg
文献によると1923年発売とのことなので、
90年前の製品なのだけれど、
薄く整形されたアルミの加工に惚れ惚れする。
戦後の日本製品でもこれほどの物はなかなか無い。
ドイツ人ってすごいなー!

  1. 2012/12/07(金) 00:06:47|
  2. エルネマン
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エルマノックス その1

これまで何台も修理してきたけれど、
振り返るとブログアップは今回初めてになる、
エルマノックス。

Ermanox1.jpg
Ernostar10cm/f2.0を搭載した、
フォーカルプレーン・シャッターカメラ。
”シャッターにレンズを付けただけ”と言える、
スパルタンなフォルムは、
カメラ史を通じても特異で、
それ故人気も高いカメラです。

内蔵されているシャッターは、
ミニチュア・クラップやエルノフレックスと全く同一で、
スローシャッターこそ切れないものの、
現在でも1/500secから1/30secの調速機能があり、
充分実用に耐えうる機材と言えます。

今回修理品として持ち込まれた機体は、
レンズに曇りがある以外外観は綺麗ですが、
シャッターが完全に不動でした。
しかし、
経験上、このカメラのシャッターは、
中身が抜かれるといった極端な場合を除いて、
現在でも十分に再生可能です。



  1. 2012/12/06(木) 23:44:14|
  2. エルネマン
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